ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

テレ東「路線バスの旅(館山〜会津若松編)を検証してみた(1)

1月4日(土)に僕の大好きなテレ東の番組、土曜スペシャル「路線バスの旅」がやっていました。
今回は房総半島の突端の館山から福島県会津若松へ、3泊4日で路線バスだけを乗り継いでいくというものでした。


「ローカル路線バス乗り継ぎ人情ふれあい旅 舘山〜会津若松
http://www.tv-tokyo.co.jp/sat/backnumber/20140104/



<ルートの概要:館山〜会津若松


で、館山を出発して、鴨川を経て、外房を回って、茂原をとおり、1日目で佐原まで到着(佐原泊)。
そして、霞ヶ浦の南を通り、石岡を経て、2日目のお昼過ぎには水戸に到着していました。
おお!この展開はいままでなくスムーズな展開だな、と思ってみていたんですが、何を思ったのか、旅人の太川陽介は水戸から茂木・大田原方面に抜けるルートを選択、
え?なんで栃木に入っちゃうの?、と思っているウチに、栃木でハマり、ようやく福島県の白河にたどり着いたのが最終日(4日目)も午後になってから・・・
そして、結局、会津若松にはたどり着けずに郡山で終了となりました。


これを見てて、明らかに2日目の昼において水戸での選択を誤ったと直感しました。
そこで、水戸で違う選択をした場合に会津若松にたどり着けたのか、ちょっと検証してみることにしました。



<ルート図:水戸〜福島県へ>


一行が選んだルートは赤い矢印のルート。
水戸から常陸大宮へ行って、常陸大宮で一泊、
翌朝、常陸大宮〜高部車庫、高部車庫〜烏山、烏山〜西那須野、と行って、白河の関あたりを徒歩で数キロ歩いて福島県に突入していました。乗り継ぎが悪く、福島に到着したのは最終日の4日目。


ぼくが考えたルートは青い矢印のルート。
水戸から常陸太田へ行き、そこから旧里美村の川筋、もしくは水郡線の川筋を経て、矢祭町から福島県に突入するというもの。
バス路線は鉄道のない川筋のほうが充実しているケースが多いので、旧里美村(現在は常陸太田市に吸収合併)の筋について検証しました。



<さらに詳しいルート図:水戸〜福島県


まず、一行は2日目の13:30には水戸駅前にいました。
そしてその時点で、「14:39発の常陸太田行き」と「15:30発の常陸大宮行き」の2つの選択肢が有り、彼らは後者を選択しました。
前者を選択した場合にどうなっていたか、シミュレートしてみました。


まず水戸から常陸太田に向かいます。


水戸発14:39 → 常陸太田駅着(15:30頃?)<茨城交通
http://bus.ibako.co.jp/timetable/result/?no=4176&de=92



<ルート図:水戸〜常陸太田>


次に常陸太田駅より福島県との県境近くの小中車庫に向かいます。
ちょうどいい時間のバスがありますので、2日目のウチに県境までたどりつけます。


常陸太田発16:07 → 小中車庫(17:00頃?)<茨城交通
http://bus.ibako.co.jp/timetable/result/?no=660&de=3&week=1&f_from_type=&f_from_genre=&f_from=


里川までいければ歩く距離が1kmほど短くなりますが、小中車庫でも許容範囲でしょう。



<ルート図:常陸太田〜里美村〜>



<ルート図:里美村〜矢祭町〜塙町、青点線は徒歩区間


小中車庫には17時頃に着くと思うので、そこから徒歩で県境の峠(明神峠)を越え、福島県側最初のバス停である大?(おおぬかり)明神にてバスの時間を調べます。


小中車庫 → 徒歩3km程度 → 大?(おおぬかり)明神 18:00頃
                       ※バスの時間を調べる

大?(おおぬかり)明神バス停
http://busget.fukushima-koutu.co.jp/?action_timetable=1&busstop_no=5217&pole_no=0&city_no=&post_no=


6時50分と8時5分がありますので、適宜えらぶとよいでしょう。
どちらを選んでも、4日目には会津若松までは確実に行けるでしょう。
ここで2日目は終了ですが、まあここからタクるか宿の車に迎えに来てもらって、袋田温泉か、大子で宿泊するといいでしょう。


3日目は大?(おおぬかり)明神バス停からスタートです。


例えば、
大?(おおぬかり)明神発6:50  → 東舘車庫 7:08着 <福島交通
東舘車庫 7:10発 → 棚倉 ・・・


とまあ、東舘車庫からは、
 ・棚倉・白河経由で須賀川・郡山方面
 ・鮫川・石川経由で須賀川・郡山方面
の両方のコースが選べ、しかも1時間1本程度のバスが双方にあるので、3日目のうちに郡山には着けそうです。


福島交通の路線バスについては以下のリンク先でトレースできますので(バス停をクリックすると時刻表も出てきます)、やってみるとおもしろいと思います。


http://www.fukushima-koutu.co.jp/bus/map/03tanakura.html

(↑大?(おおぬかり)明神バス停はリンク先地図の一番右下です)


3日目の晩が郡山なら、4日目は磐梯熱海まで福島交通でゆき、そっから先は会津交通を乗り継いでいけば会津若松には日のあるうちにつくでしょう。


とまあ、ここまで旧・里美村のルートでの検証でしたが、おそらく水郡線の谷経由の大子町ルートでも行けるのではないかと思っています。
実はまだこちらは検証していませんので、次のブログにて検証してみます。