或るセブンイレブンの閉店
先週の金曜日、足立区のあるセブンイレブンが閉店しました。
15年ほど前、ぼくが学生だったとき、4年ほどアルバイトしていたお店です。
閉店の日、嫁と娘を連れて、お店に行って来ました。
お店のショーケースはすでにほとんどがスッカラカンで、ホントに閉店するんだな、と実感しました。
オーナーが店の中を忙しそうに歩いていました。
ぼくの顔を見ると、立ち止まり、よく来てくれたねぇ〜、って感じで出迎えてくれました。
お店は23年間ほど続いたのですが、2年ほど前から赤字に転落したそうです。
このお店は都バス唯一の黒字路線と言われた「池袋駅東口〜王子駅〜西新井駅」の路線上にあり、近くに大きなバスの操車場があるためにバスの利用客が収入の一翼を担っていました。
それが、2年ほど前に「日暮里舎人ライナー」っていう電車(正確には新都市交通システム、線路ではなくタイヤを履いた電車ね、「ゆりかもめ」みたいなやつ)が開通してバスの利用客が激減してしまったため、その影響をモロに受けた模様。
「もう少し違ったやり方をすれば潰さずにすんだかもしれないが、今となってはねぇ〜」
「23年もやっていたんでこのお店には思い入れがあってね…」
「顔なじみのお客さんもたくさんいるし…」
少し涙を溜めた赤い眼をしたオーナーが寂しげだった…
「今後どうするんですか?」と尋ねると、新たに埼玉県の菖蒲町にオープンするセブンイレブンのオーナーとして異動するそうな。オーナーの自宅もそっちの方なので、まあ通勤は楽になるらしいけど…
「今度は失敗できないからねぇ〜」
なんて、オーナーの一言。
23年続いたんですから立派ですよ、オーナー。
外的要因での閉店ですから仕方がありません。
新天地でも頑張ってほしいです。
新しいお店にも行きますよ!って、言って店を後にしました。
また一つ思い出の場所が消えてゆく…
ちと寂しいな
翌日は「父を偲ぶ会」。父が死んでもうすぐ1年か…
時間は無情に過ぎてゆく
まるで、ぼくはベルトコンベアに運ばれている部品ようだな…
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