ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

北ア山行2013夏(3)<河童橋〜岳沢小屋>

前回の続きです。


<前回の日記>
北ア山行2013夏(2)<明神池〜河童橋
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130917


今回の旅の仲間は計7名。
東京組は、まささん、TDさん(なぜか「次長」と呼ばれている)、おいら兄弟の計4名。
大阪組は、幹事のT田くん、S本さん、M口くんの3名。
まささん、T田くん、M口くんは、すでに旧知の方です。
一昨年か一昨昨年に一緒に登っています。
次長さんとS本さんは初めて会いましたが、すぐ打ち解けちゃいましたねぇw


あ、そうそう、この旅の仲間はもともとは弟の職場仲間の連中の山行があって、それにボクが便乗させてもらっているのです。
一昨年はイトコも乗ったしw
すでに3回目の参加ですので、勝手知ったる仲になってますw

で、今日の日程は、夕飯までに岳沢小屋まで行くこと。



<岳沢小屋までの地図>


河童橋から岳沢ってのは穂高岳方面をみると真っ正面にある沢なんだよね。
よく見えます。
ですから、行き先がよくわかるのです↓



<岳沢小屋の位置>


最終的な行き先の前穂高岳は雲の中です・・・
明日の天気もあまり期待できないんですよねぇ
でも、そんなことも言っていられないので、とりあえず小屋を目指します。


岳沢小屋(公式HP)
http://www.yarigatake.co.jp/dakesawa/

岳沢小屋(スタッフブログ)
http://www.yarigatake.co.jp/dakesawa/blog/


岳沢小屋、実は同じ場所に昔は岳沢ヒュッテという名の小屋が建っていたんですよね。
ボクが以前登った1994年当時はそうでした。
しかし、2006年に岳沢ヒュッテは雪崩で倒壊、
その後再建を目論むも、小屋主が事故死をするという不幸に見回れ、
再建が一旦は危ぶまれます。
しかし、槍ヶ岳山荘グループの経営者が再建計画を引き継ぎ、
岳沢小屋として復活を遂げました。
ですから、現在の経営は槍ヶ岳山荘に移っています。


岳沢小屋(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B3%E6%B2%A2%E5%B0%8F%E5%B1%8B

先ほど散策では通過した岳沢分岐を、今度は岳沢のほうに向かって歩いていきます。



<岳沢への分岐>


道標によれば、岳沢小屋まで4km、2時間。
まあ、まだお昼過ぎなので、3時すぎには着くでしょうか・・・
ちなみに前穂山頂までは8km、6時間だそうな。
岳沢小屋から先(重太郎新道)は相当急だというのがよくわかりますねぇ・・・



<登りの様子>


岳沢分岐から30分も歩かないうちに(細かいことは忘れたけど)、
岳沢名物(らしい)の風穴に到着。



<風穴>



<風穴前で休憩>


いやぁ〜、涼しいのなんのって!
ゴロゴロと転がった岩の隙間から冷気がジャンジャン出てきます。
涼しくてここを離れたくありません。
でも、先に行かないと、お布団の上で寝れないので、登り続けます。


この時点で、オイラは腹が減ってしまって、あんまり馬力がでなくなります。
嘉門次小屋の蕎麦以来、ゴハンを食べてないんでね。
河童橋で集合後、みんなで昼ご飯食べてから出発かと思っていたら、集合時点でもうすでにみんな腹ごしらえ済みでした。
みんなで食べると思いこんでいたので、嘉門次小屋では軽食にしたんだが・・・
まあ2時間程度の歩きなので、持つだろうと思っていたけど、ダメですねぇ
ボクの体の燃費は相当悪いらしい・・・


仕方がないので、カロリーメイトを食べながら登ります。
初めて食ったけど、カロリーメイトの蜂蜜味って美味しいのね
いつも食ってるフルーツ味よりおいしい


道はほどなく、樹林帯から岳沢上のガレ場道へ・・・
岳沢自体はほとんど水量ないのねぇ
ガレ過ぎて、岩の下を水が流れているのかも知れませんねぇ



<岳沢のガレ場道をゆく>


上高地はだんだん遠くなっていきます。



<岳沢中腹から上高地方面を見る>


それにしても雲が濃い。
まあ高度を稼げば稼ぐほど、雲の中に突入していきますので、天気が悪くなってくるのは当然。



<岳沢中腹より稜線方面(天狗沢方面か)>


稜線の上は完全に雲に隠れてしまっている・・・
雲の中は雨だろうなぁ


ほどなく、岳沢上でも雨がポツポツと降り出します。
雨具着ると暑いのですが、仕方なく着て歩きます。



上高地がさらに遠くなる>


途中からとうとう土砂降りに・・・
おいおい、やめてくれよぉ〜
土砂降りの中、ほうほうの体で山小屋目指します。


そしてようやく・・・、岳沢小屋に到着。
もうずぶ濡れですわ(まあ雨具とザックカバーで中は大丈夫だけど・・・)



<岳沢小屋から外を見る>



<岳沢小屋から外を見る、もう土砂降りです>


土砂降りの中、遅れていた旅の仲間の中で一番重量級の(体重3ケタらしいw)のM口くんがなかなか登ってきません。
心配して、おとうとくんが土砂降りの中、様子を見に行きました。
しばらくして、登ってきました。
久々の山登りなのでゆっくり登ってきたそうな。
というか、2年ぶりの会うM口くんは一回りでかくなってるよねぇ
まさか、着ぐるみ?・・・んなこと言ったら怒られるわいw


夕飯までビールを飲んで酒盛りしてたら、雨は一応止みました。
でも相変わらず、どんよりとした空模様です。
曇りですが、限りなく雨に近い曇り・・・



<なんとか六百山と霞沢岳の山頂が見える>


上高地方面を見ると、なんとか六百山と霞沢岳の山頂が見えます。
この六百山と霞沢岳は結構標高はあるのに、3000m峰が乱立する上高地周辺にあっては、埋没して地味な山になってます。
これが別の場所にあったら、絶対、目立つんだけど・・・
かわいそうだなぁ


六百山
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E7%99%BE%E5%B1%B1


霞沢岳
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%9E%E6%B2%A2%E5%B2%B3


そして振り返ると、岳沢上部の雪渓と穂高岳の稜線が・・・
あれ?雲で見えない・・・



穂高岳方面と岳沢上部の雪渓>


雪渓の右側の小高い丘のほうに明日は取り付く予定なんだが、ホントにこの天気で登れるのだろうか・・・



<岳沢小屋のフロント・食堂棟>


↑岳沢小屋は石段の2段構造で、下の段の棟はフロントと食堂があります。
非常にこじんまりしていて、いい小屋ですねぇ。



<夕食後に小屋前の広場で談笑>



<宿泊棟のある上の段>


そして、石段の上の段には宿泊棟。
左側の棟の一番右側の部屋に宿泊しました。

はたして翌日は晴れるのだろうか・・・

つづく

北ア山行2013夏(4)<岳沢小屋より・・・>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130921