ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

北ア山行2013夏(7)<焼岳山頂から中ノ湯へ>

前回の続きです。


北ア山行2013夏(6)<焼岳山頂へ>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20131010


前回は焼岳山頂まで書いたんだっけかな?
山頂からは中ノ湯に下るだけです。



<焼岳周辺図>



<焼岳山頂直下の鞍部で休憩する一行>


焼岳頂上直下の鞍部に荷物をデポして、空身で山頂を往復した後、あまり休みもしないで下山です。時刻はまだお昼前、ガスっていてほとんど何も見えないし、いつ雨が降り出すかもわからないので、長居しててもしょうがない、下までとにかく降りちゃおう、ということになりまして・・・
まあ、ぼく個人としては、オナカが空いていたので、ここでインスタントラーメン作ってもいいかなとも思ったんですが、みんなは行くというので・・・


ということで、中ノ湯方面に下山です。


決めたら、ちゃっちゃか、ちゃっちゃか降りていきます。
この一行は結構足が速い人が多いので、他の登山者を抜いてじゃんじゃん降りちゃいます。



<下山する仲間たち(焼岳頂上直下)>


しばらく下ると、ガスが晴れてきました。
下の方は天気がいいようだ・・・



<ガスが晴れてきた>


とにかくじゃんじゃん下ります。
ふと横を見ると、霞沢岳方面が見えますが、霞沢岳の山頂は雲の中です。



<霞沢岳方面を望む>


振り返ると、焼岳山頂も雲の中



<雲の中の焼岳山頂>


でもこう見ると、ほんと山頂部分だけ雲がかかっているなぁ



上高地方面の梓川の谷を見る>


気がつくと上高地はだいぶ向こうにいってしまいました。
上の写真の谷の奥が上高地です。


だいぶ下ってきて、雨も降る気配がないので、ちょっとここらで休憩です。
焼岳小屋以来、久々の大休止です。
ここではコーヒー・紅茶を淹れて、モモの缶詰、みかんの缶詰をほおばります。
オナカは空いてますが、下まで降りてしまおう、というので、ここでもご飯はお預けですw



<休憩地点より焼岳山頂方面を望む>


30分ほど休憩した後、さらに下山道をひたすら下ります。
このあたりで、新中ノ湯方面と中ノ湯方面への分岐点があるはずなんですが、ひたすら一本道なのでしかたなくそのまま下ります。



<ぬかるむ道をじゃんじゃん下る>


そして、気がつくと、安房峠への旧道の舗装道路に出てきました。
ここで、歩いていたのが新中ノ湯方面への登山道だと知ります。


近くにいた登山者の方から、中ノ湯方面の登山道は数年前の土砂崩れで通行止めになっていた
ことを聞きました。
地図が古くてしらんかったわいw


ここからは舗装道路をただひたすらに下って、釜トンネルの中ノ湯側坑口まで下ります。
このつづら折りの舗装道路が結構ながかったなぁ・・・



<中ノ湯の建屋>


そして、何回カーブを曲がったかわからないけど、ようやく中ノ湯の建屋を通過、
釜トンネル坑口まではまだまだ舗装道路を下ります。
それもこれも、中ノ湯方面の登山道が土砂崩れで閉鎖されたせいです・・・


もう2時をすでに回っていて、オナカもペコペコです。


そしてようやく安房峠を貫く安房トンネルの坑口が見えてきました。



安房トンネルの坑口>


この安房峠のトンネルは信州・飛騨の住民の悲願のトンネルです。
トンネルがない頃はヘアピンカーブだらけの1700mの安房峠をえっちらほっちら越えてました。しかも冬期は閉鎖になってたし・・・
このトンネルのおかげで1年中、しかも短時間で松本−高山間をつなぐことができたんだよねぇ
ちなみにこのトンネルを掘っていたときに温泉が噴出し、水蒸気爆発をおこし、多くの作業員が亡くなっております。


安房峠道路wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%88%BF%E5%B3%A0%E9%81%93%E8%B7%AF


安房峠道路
http://www11.plala.or.jp/fumin-column/road/aboutouge/aboutouge.html


あゝ安房峠
http://seadog.gifu.shotoku.ac.jp/cond/museum/maps/abo/abo_00.htm


ここまで来たら、釜トンネル坑口は目と鼻の先です。



安房トンネルを目前にちょっと休憩、舗装道路だらだらは疲れる>



安房峠旧道の冬季閉鎖ゲート>



安房道路の旧道と新道の分岐点>


やっと安房峠道路の新道にぶちあたり、左へ曲がり、釜トンネル方面へ。
右にいったら、トンネルを越えて高山にいっちゃいます(それ以前に、徒歩で通れるのか?)



梓川の流れ>


そして、梓川を渡り・・・
ようやく釜トンネル南側坑口へ。



<釜トンネル南側坑口>


ここは上高地への入り口で、ここから先は今はマイカー規制で公共交通機関しか入れません。
「今は」であって、昔は入れました。
僕らが初めて行った頃(昭和55年頃)は、車で上高地のバスターミナルまで行ったことをおぼえています。
そのときはこんなきれいなトンネルではなく、岩盤にコンクリートを吹き付けただけのトンネルでhした。



<釜トンネルと「関所」>


釜トンネル前には関所があって、一般車が入らないように監視してました。


釜トンネル前のバス停で上高地から降りてくるバスを待って、バスに乗って、車がおいてある沢渡(さわんど)の駐車場に戻りました。
沢渡のバス停の前にはお蕎麦屋さんがあったので、ここでようやく遅い昼食を・・・
もう3時回っていたんですけど、おなか空いちゃっておなか空いちゃって・・・
ほとんど朝から飯らしいメシは食ってないですからねえ・・・


沢渡から今日の宿泊地である白骨温泉は目と鼻の先、5キロ程度しかはなれていないらしい・・・
昔はすごく遠かった記憶があるが、近年、どうも沢渡と白骨温泉をつなぐ道ができたらしく、昔みたいに大回りしていかずにすむようになったそうな・・・


一行は、弟の運転するステップワゴンで白骨温泉に向かいましたとさ。
おしまい