ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

草津スキー5 

前回のつづきです。


草津スキー4 <脱出編(1)>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20140226


朝目覚めると、すでにウチの奥さまとお父さんたちは起きてて、
奥さまに「天気どう?」って聞いてみると、
「見てみりゃわかるよ」とテンション低めで返したので、天気悪いのかな?


起きて窓辺から外を見ると、昨晩と同じブリザードの模様・・・
とにかく風が強い。でも降雪ではないようだ


お父さんはすでに管理人さんと話してきたみたいで、未だに草津道路は通行止め状態。
こりゃ今日も無理かもしれないですよ、と管理人さんにも脅かされたみたいで、半ば諦め状態。


おととい買ったご飯粒が乾いて少々固くなったおにぎりと、カップ味噌汁でとりあえず朝ご飯を食べました。上の娘は朝からチャンポンのカップラーメン食べてるしwww


最悪、明日月曜日の朝までの籠城も考えられるので、朝ご飯のあと、ウチの奥さまとふたりでコンビニに食料調達に行きます。明日の朝までだと少なくとも3食は食べますからねぇ
風はものすごく、たぶん風速15m/s以上はあると思う。
とにかく凄い風の中、コンビニに向かいました。
コンビニの中は昨日とあまり変わらない状態、でもまあカップ麺ばかりではしょうがないと思い、「サトウのご飯」だの「冷凍食品」だの「レトルトのおかゆ」だのバリエーションを考えて買いました。
あと、レジ横のあんまんが暖かくておいしそうだったので、それも1個買って、これは懐に大事にしまってマンションに戻りました。


半ば、諦め状態のまま、関東甲信越地方の大雪のニュースを見ながら、ツイッターFacebookやwebを駆使していろいろな情報を集めつつ、マンションの一室にみなで引きこもっていました。


昨晩からツイッター上では、各地の豪雪情報や助けを求めるツィートが数多く並んでいましたが、その中に草津温泉で僕らと同じように閉じ込められている方(Aさんとしておきます)のツィートがありました。
@robanotearoomのタグがついていたのでボクに向けたツィートでした。
同じような境遇ですので、協力して情報を共有して、この危機を打開するすべを見つけようと、連絡をとりあっていました。


そうこうしているうちに、11時半頃、管理人さんが部屋を訪ねてきました。
な、な、な、なんと、草津道路の除雪が終わり、開通したそうな!
やったぁ〜、帰れるぅ〜


さっそく前出のAさんにもツイッターを通して連絡してあげました。
Aさんは宿の方と相談して脱出方法を考えてみるとのことでした。


さっそく、クルマの周りの除雪を始めることにしました。
とはいえ、ボクは肋骨骨折中ですので、除雪はお父さん・お母さん・奥さん任せになり、ボクは部屋掃除&荷物をまとめる作業に従事することになりました。



<埋まったクルマを掘り起こす>


このころになると、朝方に吹いていた風もだいぶ収まり、なんとか脱出できそうな感じになってきました。



<きれいに除雪されたマンション前>


なんやかんやで1時間以上かかって、クルマは掘り起こされ、スタンバイ完了です。
さて、では草津を脱出しますか・・・


さて、先ほど登場のAさん、どうも単身で草津にいて、クルマを持ち合わせていないらしく、バスが動く見込みがないので、もし出来たらば長野原草津口駅まで乗せていってくれないか、との打診がありました。
う〜ん、6人で1台のクルマで来ているし、ボクの車ではなくボクの奥サマのお父さんのクルマなんで、ぼく一存では決められない。
で、お父さんに相談したところ、「いいんじゃないの」とのことでしたので、乗せていってあげることにしました。
ツイッター上でやりとりをしている限りでですが、まあ悪い人そうではなさそうだし、
まあ駅までならたいした距離でもないし、
日帰りのつもりで来たのに金曜から帰れなくなってと聞いて気の毒に思ったので・・・


13時半頃、正味2日間閉じ込められていた(厳密には何気に大雪を楽しんでいたが・・・)を後にしました。
そして5分ほど下ったコンビニの前で、Aさんを拾って、下山を開始しました。


つづく


草津スキー6<脱出編(3)>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20140303