ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

青いサワガニ(1.出逢い編)

いやぁ〜、久しぶりにブログ書きますねぇ
ホント、1年ぶりのようですw
最近はTwitterばかりにうつつを抜かしているので、ホントブログはご無沙汰です。


ちなみにTwitterアカウントはこれ↓
https://twitter.com/robanotearoom


さて、今回のテーマはズバリ、「青いサワガニ」です。
青いサワガニを見たことある人、手を挙げて!?
ううん、こんな広いホールでも手が挙がってるの2〜3名ですねぇ…
なんのこっちゃ…
まあ冗談はマイケル、もとい、さておき…


なんでこんなタイトルでブログを書くことになったのか、そのいきさつから…
実はいま近所の子供たちの間でサワガニを飼うのが流行っていてお向かいさんからサワガニを何匹か頂いたんだけど、
もう少し数が欲しいね、ということで(娘たちのたっての希望)、家族でサワガニを捕りに山のほう、具体的には埼玉県寄居町に行ったんです。
それが7月の初め頃…


<埼玉県寄居町のサワガニ捕獲現場>


ここでは7匹ほど「普通」のサワガニを捕ったかな…
ブログに載っているせいか、クルマ横付け産地のせいか、乱獲のため、個体数が少なくて2時間ほどやってこの成果…。
あと個体の大きさがちょっと小さい…、ちょっと不満が残りましたが、この日はこれで退散(帰りがけに長瀞の自然の博物館にはしっかり寄ったけどね。

ここで捕った「普通」のサワガニってのはこういうやつ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AF%E3%82%AC%E3%83%8B#/media/File:Geothelphusa_dehaani_01.jpg

そう、僕らのいう「普通」のサワガニってのは、赤もしくは茶系の色をしているわけよね。
このとき捕獲したサワガニは今日現在も元気に玄関の水槽の中で暮らしています(1匹は死んだかな?)


さて、先日、房総半島の南の突端の方に家族4人で海水浴に行ってきたんです。
朝6時頃に出発して、現地には9時半ごろには到着したんで、1時頃まで海水浴を楽しみました。



<房総(館山市内)での海水浴の一コマ(自撮りですw)>


で、折角、田舎に来たので、帰りがてらにサワガニを捕まえて帰ろうか、なんて話になりました。

さて、房総はボクの第2の故郷とも言うべき場所で足繁く通っているので、観光いちご園を経営している懇意のおじちゃん、おばちゃん(もうおじいちゃん、おばあちゃんという歳ですが)がいます。

昔(たぶん2003年頃)にこの観光いちご園についてボクがホームページで紹介したことがあります。
そのときのページはこれ ↓
http://www.k5.dion.ne.jp/~himar/tateyama/ricchan.html

りっちゃん農園っていいます。

最近のりっちゃん農園はこんな感じ↓



<りっちゃん農園の建屋(2015/3/22撮影)>



<りっちゃん農園のハウス内で苺をほおばる娘たち(2015/3/22撮影)>


<りっちゃん農園の大きな苺、「章姫(あきひめ」と「とちおとめ」(2015/3/22撮影)>


話がだいぶそれました。もとにもどします。

イチゴ狩りのシーズン以外でもたまに立ち寄りお茶のみ話をする仲なのですが、海水浴の帰りにそのいちご園に立ち寄って挨拶でもしていくことにしました。おばさんは出かけてていなかったのですが、運良くおじさんと娘さんには会うことができて…
で、おじさんとのお茶のみ話の最中に、おじさんに「このあたりでサワガニ捕れないか」を聞いてみました。
そうすると「さわがに?????」っていう反応が…
え?おじさん、サワガニ知らないの!?
いろいろ話しているウチにどうもおじさんの言う「シミズガニ」がサワガニのことらしいことがわかりました。
さらに奇妙なことに、サワガニを説明するときに「沢にいる赤とか茶の小さいカニ」というボクの説明にもおじさんの「????」が…
これも話をしていくうちに、どうもこのへんの「シミズガニは青い」らしいというのがわかって…

こりゃどうしたもんか…
おじさんのいうシミズガニとサワガニは同一なのか?
はたまた別のカニか?
別種の青いカニが川にいるのか!?

まあとにかく沢に行って捕まえてみよう、ということでおじさんに別れをつげ、三芳村(現・南房総市)から帰りがてらに山道を走り、適当な川でサワガニを捕まえることにしました。


房総の山中を北上しますが、なかなかサワガニがいそうな川(沢)がない…
平久里川水系を外れ白石峠を越えてたところで、ようやく丁度いい感じの川を見つけたので河床に下りてみました。
看板より、川の名は平塚川というようです。



<房総半島南部のサワガニ捕獲現場>



<房総半島南部のサワガニ捕獲現場>


河床に下りて、石をひっくり返してカニを探します。
カワニナやホタルの幼虫、オタマジャクシはたくさんいるのですが、なかなかカニがみつからない…
しかし、かたっぱしから石をひっくり返しているうちにようやく甲幅1cm程度の茶色いサワガニ2匹を見つけました

もう少しほしいなぁ…

目の前に一抱えぐらいの大きな石(岩というべきか)があったので、ごろん、とひっくり返してみると…
いたいた!デカイのが2匹…
しかも2匹とも青っちろい…
こんな色のカニは見たことないが、フォルムはサワガニっぽい…


とりあえず、茶色い小さなカニ2匹と青白い大きなかに2匹を捕獲し、帰路につきました。


で、房総南部で捕ってきた青白いシミズガニがこれ…


<右に青白いカニ、左に黄色白いカニがいます>


で、家に帰ってとりあえずググって見ると、どうもシミズガニはサワガニの別称だというのがわかった。
また青いサワガニでググると有力情報が…

白くて青いサワガニ・BL型
http://bunbuku2.web.fc2.com/s-sawagani2.html

このページには房総半島のサワガニは青白いと書かれています。
どおりで房総のおじさんは赤いサワカニを見たことがないはずです。
ずっとあそこに住んでいれば青白いほうが「普通」のサワガニです。
なるほど、所変われば品変わるとはよくいったもんだ


はて、こうなると、ではなんで房総半島のサワガニは青白いのか?
地理的変異か、生息環境が原因か、はたまた亜種か…
先天的要因(遺伝子が原因)か、それとも後天的要因か?

もう気になって気になって仕方がありません。

このサワガニの青白さの原因を知りたくて、いつもの癖、そう、ボクの飽くなき探求への旅路が始まりました。


つづく

青いサワガニ (2.検証編-1)へ
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20150803