ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

知的財産権

12/20〜12/22の3日間、日本知的財産協会の主催する講習会に行って来ました。全7回シリーズで合計7日間、3ヶ月がかりの壮大な講習会の最後の3日間。いやぁ〜、長かった長かった。「特許出願」から「意匠」・「商標」に始まって「知的財産管理」やら「外国特許出願の方法」やら「知的財産訴訟の仕方」やら、まあ盛りだくさんでした。正直言って消化し切れません。まあ一番面白かったのが、知的財産関連の民事訴訟の話でした。
さて、知財に移って早3ヶ月。いろんな講習会を受けてきて、大体この分野の雰囲気がつかめてきました。そして感じたのが。この分野は思った以上に「泥臭い」。
結局「権利の取り合い合戦」でみなさん(各企業)のエゴの丸出しですよ!いやあえげつないったらありゃしない。ある意味「最後のフロンティア」ですよ。
地球上にはもう分割すべき土地がなくなってしまったんですよね。だもんで知識の部分に権利設定をしてその分割競争を始めた。人間の欲望は天井知らずですよ。
そしてこの「日本知的財産協会」。日本の各企業がお金を出し合って作った協会なんだけど、これぞまさに知財ギルド。そしてその矛先は海外です。いま彼らの関心事は海外での知財戦略。日本企業で束になって海外企業に立ち向かおうってことなのか。まさに戦争です。国家間の戦争が少なくなったように見えて、しかしこうした「目に見えない形の戦争」が起こっているわけで...。
如何に速く知的財産権を獲得するか、日本ブランドの海外進出。これぞまさに「知の帝国主義」です。領土分割ができなくなった今、違う形での領土分割が始まっています。こうしてまた先進国と発展途上国の格差がまた起こる。まったく人間っちゅうもんは…

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