ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

shall we dance?

「Shall we dance ?」ていう映画を知っていますか?
つい最近ハリウッドでも同じ台本で作ったアレです。唐突だけど、今日はその話。
なんでこんな話になったかというと、自宅療養中にビデオからDVDにダビングする作業をしてたんだけど(自宅療養のくせに何やってんだって?)、そしたら何年か前に録った日本版のオリジナルの「Shall we dance ?」が出てきたんですよ。で、思わす見てしまったわけです。
そして、ハリウッド版と比較していろいろ考えたわけです。ちなみにハリウッド版はスペイン旅行の飛行機の中で見たんだけどね。暇だったから2回ぐらい見てる。
ストーリー的にはほとんど変わらないけど、やっぱり明らかに2つは違うね。
見た後の感じが全然違うんだよね。社交ダンスの位置づけが日本での場合とアメリカでの場合、全然違うと思うんだ。
少なくとも日本においては中高年のやるなんかちょっとダサいもの、って感じ。もちろん競技ダンスでバリバリ体育会でやってる人もいるけど、概してイメージはちょっと特異なものという感じ。やるのに恥ずかしさ、後ろめたさがつきまとう。
しかし、アメリカにおいてははたしてそうだろうか?むしろアメリカでは文化の中に根付いている。ダンスパーティだってある。そんなにマニアックなものではないと思うんだよね。だからダンスをやることに対する抵抗も少ないし、そんなに違和感がないのではないかと思う。
あの映画においては、そのダサさ後ろめたさが重要なポイントだと思うんだなぁ。それには日本という舞台がどうしても必要になってくる。日本文化の中では男と女が気軽に体を近づけることはタブーなところがあったから、そんな中にダンスという男女が体を近づけて行うこと自体の違和感が生まれるわけで...
アメリカでは夫婦や恋人じゃなくてもスキンシップに違和感ないから、その辺の違和感がハリウッド版には伝わってこないんだよね
違和感が伝わらなかったら、それはただの中年夫婦の恋愛映画になってしまうんだな、これが。はたしてアメリカ人はどう見るのか?
おいらはアメリカ人じゃないからわからんけど、日本版のなかでホントに伝えたい部分ってのは全く伝わっていないんじゃないかと思う。
日本文化って繊細なのかな...


ロバのティールーム
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