ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

貯鉱場にて

この前の日曜日は「貯鉱場」にいってきました。
といっても、「貯鉱場」とは実家の物置のことです。
実家の物置に昔採った石がいっぱい置いてあるんです、はい。だから、いわゆる「貯鉱場」ね。
実家には物置が2つあって、そのうちの古い方のひとつを取り壊すつうことで、片付けに…。
一応、前の週に、どんな状況なのか中を確認したのですが、物置にはいっているものの7割方が石だということが判明しました…、ああ〜!。
30年分ですからすごい量です。これでも何年か前にいくらか処分したんですけどね。
物置にある石がすべて鉱物というわけではなく、岩石や化石も含まれています。
その中で一番場所をとっているのは、おそらく河原のレキ。

何だかしらんけど、一時期、どっか行くたびに河原に降りては、レキを拾ってきてたんです。
それが溜まりに溜まって・・・
一番多いのは、以前住んでいた松本盆地を流れていた奈良井川のれき。
ほかに姫川、天竜川、篭川、梓川など、信州の川がほとんど。
まあ、中学1年生の夏の自由研究は、「奈良井川の石はどこから来るか」というテーマにしたぐらいですからねぇ。
その流れでしょうねぇ。
なるべく主観が入らないように無作為に抽出したりしたサンプルですから、あんまり面白い石がない。
そこで、面白そうな石だけ抽出して、あとは庭に捨てることにした。

奈良井川の石は、上流部がほぼ堆積岩地域ですので、かなり地味です。ただ時々ホルンフェルス(硬砂岩)つう若干熱変性を受けた砂岩があって、その中には黒雲母だの黄鉄鉱だのの帯があったりするんです。黄色い非金属光沢の帯も見受けられたけど、これは硫黄かな?

まあ、そんなこんなで、こういった川のレキなんかは8割方は庭石となりました。

さて、次は、鉱物関係。
これも、なんやかんやで、結構あるんですよねぇ。
本格的にやっていたのは90年代ですので、ほぼ10年分。
若気の至りで、採りすぎのサンプルもあったり、当時はとにかく行くことを優先していたので整理が追いつかなくてそのままになっていたりで、しっちゃかめっちゃかです。
まあ、産地ごと、訪れた日ごとの一応分類してあるので、産地不明のサンプルはほとんどありませんが(ものによっては段ボール箱が崩壊して、中が飛び出して、産地不明のなった石もあった)
そんなサンプルを分類しているうちに日が暮れだして…
ひゃ〜、一日で終わらんかった。
なんとか、茶箱3箱までは減らしたが、つづきは、改めて…、か。

※茶箱
http://nan-kan-tecyou.no-blog.jp/burogujin10/119cyabako2.jpg

鉱物関係の中身をみていると、いまでは採集禁止になった山の尾とか妙見山とか河津鉱山などのサンプルがあったりするわけで、実は貴重な標本もあるのかもしれません。あのときよりは、少しは鑑定眼がグレードアップしてるはずなので、再鑑定をしてみようかと…。
お片付けのはずなのに、なんだかちょっと楽しい…
次回の片付けが楽しみ

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