ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

臓器移植法の話。ぼくの恐れは現実にあった!

前に臓器移植法の改正案が恐ろしい法律だということをブログに書きました。

以前のブログ

2009/6/19 「臓器移植法の話」
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20090619

2009/7/14 「おそろしいことだ…」
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20090714

その中で、(6月19日のブログより引用)

『でも、これ、結局は外から見て、客観的な評価から「脳死」と認定しているだけなんですよねぇ〜。
そりゃそうだ、本人は「私、死んでます」とは言えないもの。
でも客観的には「死んだ」と評価されても、当の本人は「生きていたら」・・・。
自分の外の世界で、医者とかが「脳死だよねぇ〜」なんて相談しているのがわかって、
「実はオレ生きてるんですけど〜」と思っていても、外の世界に意思表示できないんだとしたら・・・
怖いねぇ〜
で、脳死と判定され、じゃあ「臓器移植しま〜す」となった場合、すでに医者たちは「脳死した患者」の体をザクザク切って臓器を取り出すんだろうけど、当然、死んだことになっているから麻酔なんかかけるわけもなく切り刻むわけで・・・
コワっ!! 』

『結局、脳死から戻ってきた人ってのはいないわけだから、脳死の状態で本人がどんな風に感じているか(感じていないのか)ってのは、主観的にはまったくわからないんだよねぇ〜。
脳が死ねば人間は死んだのと同じ、と解釈するのは、「脳死状態」の人を臨床的に外から見て、観察して、本人じゃない人が結論づけた「概念」でしかないわけで・・・。
だから、慎重にやるべきだと思うんだが・・・・。 』

と書いたんだが、ベルギーで実際にこんなことがあったらしい。

『23年間植物状態と思われていた男性に実はずっと意識があったことが判明』
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091125_coma/

だって!!こわっ!
この記事の中で、植物状態と診断された人はこう感じていたようです。
以下引用

『「周囲の人々に意識がないと思われていると気付いた時、最初は非常に怒りを感じました。しかし我慢することを学ばざるを得ませんでした」と現在46歳のHouben氏は語っています。事故後に意識を回復した時、Houben氏は体が麻痺していることに気付き、医師が言っていることはすべて聞こえるのに、コミュニケーションをとることができなかったそうです。』

だそうな。
つまり、臓器移植のドナーになった人の中には、意識があった人がいた可能性もあるってことだ。意識があるまま、体を切り刻まれるのって…。
考えただけでも恐ろしい…

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