六助探索20091107 六助どんだけ〜 その2
だいぶあいてしまいましたが…
前回(11/9)続きです。
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20091109
秩父鉱山六助鉱床の本年登り納めの話でした。
貯鉱場へ登る分岐点から貯鉱場へは行かず、さらにトレイルを奥へと向かいます。そして貯鉱場のある尾根のすぐ北の沢へ。事前調査によると、この沢の上に1〜2つの坑口があるはずです。しか〜し、この沢はご覧の通りの有様。
ズリが浸食されて、岩盤が出てしまっているんですねぇ。途中まで登りましたが、上部岩盤の急な登りがどうしても越えられず(無理すればいけるかもしれないが、落ちたらたぶん死ぬのでやめた)諦めました。まあ行ったところで坑口がパカッて明いている程度でしょうから…。行くとしたら貯鉱場から尾根を越えたアプローチかな…。
そこで、崩れたズリで採集を試みますが、たいしたものはとれませんでした。やや大きめの方鉛鉱(自形結晶ではなく、割った劈開面で方鉛鉱と確認)のみ。
この時点で11時半。日が短いので、先を急ぎます。
北の沢を後に、さらに山腹トレイルを奥へと向かう。やがて北の沢のさらにひとつ上流の沢を渡河する地点に来た。その場所にはおそらく丸太橋を渡していたであろう小さな石組みの橋台が…。この先のトレイルが続くが、地図を見ると、おそらくこのトレイルをたどるとほどなく以前見つけた住居跡に向かうであろう事が想像されたので、トレイルをはなれ、この沢を登ることにした。
事前調査によれば、沢の上部に坑口が2つぐらいありそうなので…。ちょっと沢をぼると、堰堤が見えてきた。
さらにその上にはレールの残骸と、レールを利用して作った土留め。
土留めの上部には、主に金属性のズリが堆積していたが、沢の水のためか、ほとんどが腐っていて、褐鉄鉱と化している。
土留めの先には枝沢があり、枝沢を詰めると…、坑口が!
さらに詰めると、尾根上に鉱山施設跡を発見
この鉱山施設跡、トロ線跡思われる小道を少したどると、更に新たな坑口。
この鉱山施設跡から、さらに北に向かってトレイルが続いていたので、しばらく歩くと…
新たな坑口を発見!
こちらの坑口は溜まった水が澄んでいてキレイですねぇ〜
事前調査によれば、この坑道はおそらく雁掛沢の坑口にダイレクトに繋がっているやつだね、きっと。
この第3の坑口からトレイルがまだまだ続きます。地図によって位置確認をすると、以前見つけた住居跡に到着するはず。
このトレイルは、さっき見送ったトレイルと高度が異なるもののたぶん並行していると思われます。
ほどなく、トレイルは広場になり、広場を先に進むと、以前たどり着いた建物群の跡に到着。
この時点で13時すぎだったので、お昼にしました。
広場は以前訪れたときに把握した以上に広いね。一体、何棟建っていたんだろう。
ひょっとすると10棟ぐらいは建っていたかもしれません。そのぐらいの規模なら、中津とか中双里の集落なみの鉱山集落があったのかも…。
お昼の後、荷物を置いた状態で、広場をなんとなく歩いていると、鉱石を発見。
これがまたスゴイ、閃亜鉛鉱!
汚かったんで新鮮な面を出すために、思わず割ってしまったうちの片割れ。もともとあった石の1/3の大きさです。
拾ったときは、サビがいっぱい付いてて汚かったですが、家に持って帰って歯ブラシでごしごし擦ってようやくここまでキレイにできました。
すごいでしょ、このサイズ。こんなの拾ったことがありません。
おそらく稼業中に採れた鉱物のサンプルかと思われます。50年の風雨によって、ここまで輝きを失ってしまいましたが、正真正銘の閃亜鉛鉱です。
写真がピンぼけですいません。
他にもないかと思い、かなり一生懸命さがしましたが、みつかりませんでした。
まあ貯鉱場じゃないからね。しょうがないですな。
床の間にでも飾ってあったのか、それとも鉱山事務所の跡で、サンプルがそのまま放置されたか…、半世紀以上経った今では知るよしもありません。
昼飯を食べた場所から更にトレイルをたどります。
ここから先は、9月5日の探索の再検証。
9月5日の探索の日記
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20090908
公衆浴場跡と思われるボイラーの前を通り、
沢を渡って、尾根を回り込んで、9月5日の探索の時に見つけた「鉱山事務所」跡に向かいます。「鉱山事務所跡」のところにあった坑口
をのぞき込んでみると…
5m先ぐらいで閉塞している…。しかも落盤とかで閉塞したのではなく、掘っていない感じが…。試掘坑だったのか、下の方につづいているのか、う〜ん、わからん。
坑道かと思ったが、早合点だったか…。
さらに周囲を再探索。
そうすると、「鉱山事務所跡」と称した平場のさらに奥に、3段組の石組みを発見。
石組みの上はまたかなり広い平場になっていて、レールとかいろんな残骸が落ちていたり、井戸の跡っぽい縦穴があったり…。
さらにこの平場の尾根の先っぽ側には、一段下がってまた平場が…
まるで郭だな〜
もう「どんだけ〜」って感じ。
一体、何棟建物があって、何人住んでたんだろ?
行くたびに新しい発見が…
ここで、時間切れ。
時刻は2時をまわっていて、もうそろそろ下山せねば…
今後探索するかどうかわからんが、いずれにしても再訪は来年雪が溶けたあとだろうなぁ
長くなりましたが、
「六助探索20091107 六助どんだけ〜」 終 。
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