ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

スペインその4

地下鉄に乗り込み、3つ先のパセジ・ダ・グラシア駅で下車。地上にでると、それはちょうどバルセロナのメインストリート、グラシア通りでした。道路を挟んで向かい側のガウディの設計した建造物カサ・パトリョが見えます。まずは国鉄駅を探さんと。ホテルのオーナーさんから国鉄のチケットを買うにはバルセロナの中央駅であるサンツ駅まで行くよりもパセジ・ダ・グラシア駅のほうがいいよ、というアドバイスがありました。それはサンツ駅が町の中心から少し外れており治安もあまりよくないのに対して、グラシア駅は観光スポットからも近くサンツ駅ほど切符売り場が混んでいない、というものでした。
地下鉄のグラシア駅と国鉄の駅は少し離れており、ガイドブックを頼りに探します。国鉄駅も地下にあるのでなかなか見つかりません。やっと見つけた地下へゆく階段を降りてゆくと、改札しかなく、売り場など見あたりません。あきらめてサンツ駅に向かうことにしました。(どうも他に入り口があったみたいなんだけど、このときは見つからなかった)。
サンツ駅に向かおうとその手段を考えていると、ある重大なことに気がつきました。
「カネが足りない...」
そう、夜行の個室寝台をとるためにはそれなりの現金が必要なんですが、その現金の持ち合わせがないことに気がつきました。(このときは切符を買うのにカード決済ができることをしらなかった。)トラベラーズチェックしかないのです。どうしよう。
ということで、急遽、トラベラーズチェックの換金のため、銀行を探すことに...。銀行はすぐに見つかってさっそく窓口で掛け合うと、アメックスのオフィスに行けとのこと。手数料かかってもいいからって言ってもアメックスに行けの一点張り。どうも近くにアメックスがあるらしいので道を聞いてアメックスを探して歩きました。途中シティバンクがあったので、そこでも換金にトライしたけど、前の銀行と同じくアメックスに行けとのこと。
歩きすぎて妻ブーたれてくる。
カタルーニャ広場を越え、気がつくとランブラス通りに来ていました。洋服屋やホテル、旅行会社など、道を聞きまくるがなかなか見つかりません。とあるバルの店員に道を聞いたとき、右の方だ、と指さされました。さらに歩くのか、とトボトボ歩き出すと店員さんが追いかけてきました。実はそのバルの隣がアメックスだったのです。右の方と言ったのは、右隣、という意味でした。こうしてやっとアメックスにたどり着いたのでした...