さみしい男
先日、何気なくブックオフに入って、新書の棚を漁っていたら、こんな本をみつけた。
「さみしい男」 諸富祥彦著 ちくま文庫356
http://shinshomap.info/book/4480059563.html
パラパラとめくっていて、なんとなく面白そうだったんで、買ってみた。350円だし。そのとき一緒に『「もてない男」 小谷野敦著 ちくま文庫186』も買っていたりする。なんだかなぁ〜。
まあ、「さみしい男」の方に戻るけど…
目次はこんな感じ
はじめに―あなたのまわりの“さみしい男”
第1章 さみしい男たち
第2章 働きたくない男
第3章 「働かないシンドローム」の積極的な意味
第4章 家庭に“居場所”がない男
第5章 コミュニケーションできない男
第6章 恋愛しない男
第7章 セックスしない男
この目次を見ると、最近のしょうもない男の分析をした本なのかな、って思うでしょ?ところがどっこい、この本はもう少しつっこんだ議論をしている。この目次にあるような男たちがどうして現れたのか、その社会状況とか、思想、また個々人の内面について踏み込んだ議論をしている。これがまた僕の心境にぴったりマッチしているわけで…。
ぼくはこの中では、「働きたくない男」の部類に入るかもしれない。で、この働きたくない男は増加傾向にある、っと(この本が書かれた2002年の時点で)。
「働きたくない男」が生まれた背景は、高度経済成長期に生まれた「労働至上主義」、すなわち
『「働けるなら、男は限界まで、働くのが当然」という暗黙のイデオロギー』(本書p72)
という考え方に対するアンティテーゼである、と本書はいいます。
まさにその通り。
ぼくがやはり「働きたくない男」になったのもこれが原因ですね。
【…つづく】
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