ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

巡礼の旅<九州・熊本〜大分> 3

巡礼の旅<九州・熊本〜大分> 2
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100209
の続きです。



阿蘇の外輪山を走るミルクロードを通って、かぶと岩展望台まで来たところまで書いたかな…。
かぶと岩からは外輪山上をひた走り、そこから

・「やまなみハイウェイ」か、
豊後竹田に降りるか、

2つの選択肢があるんだけど、
このかぶと岩での寒さを考えると、やまなみハイウェイのルートは仮に走行できたとしても、寒くて外に出られないという状況が容易に想像できた。
やっぱ当初の予定通り、竹田に降りて57号だね〜、ってことで家族の意見がまとまりました。
ちょうどお昼時でもあり、阿蘇のおみやげを買いたいというリクエストもあって、とりあえずカルデラの中の「道の駅阿蘇」に向かうことにしました。
「道の駅阿蘇」はJR九州豊肥本線阿蘇駅の真ん前にあります。

ここからボクの運転になり、ミルクロードを大観峰までひた走り、そこからカルデラの中に降りるクネクネ山道を下ります。この山道のカーブが惨くて、後ろでチャイルドシートに座る娘の頭が「チャイルドシートの背もたれに打ち付けられる」とのクレームが後部座席から入ります。娘もクネクネ道にグロッキーになり騒ぎ始めました。まあ、この安物チャイルドシートが原因なんでしょうが、そんなにスピード出してないのにねぇ〜。ウチの車に装着しているタカタのチャイルドシートならこんなことは起きないんでしょうが…
ゆっくりと休み休み山道を降り、道の駅阿蘇に着きました。



JR九州豊肥本線阿蘇駅

道の駅で買い物をして、その後、波野村によさそうなうどん屋(駄桶うどん「山庵」という店)を見つけたため、波野村を目指すことにしました。



波野村うどん屋で昼食

ガイドブックでやっつけで見つけたお店だったのであまり期待していなかったんだけど、ここの駄桶うどんはなかなかおいしかった。子連れなんで、お昼食べるにもやっぱり時間がかかります。
お昼を食べ終わった時点で、すでに午後2時。
こりゃ、臼杵まですっとばさにゃ大分までたどりつけないな…。
仕方なく下調べしていた豊後大野の観光スポットは全てパスです。
仕方がないな…



阿蘇から臼杵までのルート

つうことで、地図中の「波野村」(現在は阿蘇市波野地区らしい)から臼杵磨崖仏まではただドライブしただけなので省略。
途中、中九州横断道路つう高速道路の部分開通区間(千歳IC〜犬飼IC間)が無料で開放されていましたので、時間短縮のためにつかいました。

中九州横断道路
http://chiiki-naka9.com/naka9/index.html
http://chiiki-naka9.com/naka9/gaiyou/index.html

大分県の高速道路
http://www.pref.oita.jp/18100/kosoku/images/kousoku.jpg

↑まだこんなに建設計画があるんだねぇ〜
確かに大分は遅れているが、果たして計画は実現するのだろうか…
それにしても、リンク先の地図中の大分と愛媛を結ぶ高速道路の計画はビックリだね。ホントに作るんかな…

3時半頃、ようやく臼杵の磨崖仏に到着。
ぼくは前にも来たことがあるが、国宝だし、来たことない人もいたんで立ち寄りました。



磨崖仏前で記念撮影



磨崖仏前ではしゃいで走りまくるバカ娘



そしてこれが一番有名な国宝の磨崖仏ね

臼杵の磨崖仏を後にしたのは、もうすでに5時近く。
6時には大分駅に行かなきゃいかんので、慌てて臼杵市内の駐車場に車を駐めて、30分程度ですが臼杵市内を散策。
臼杵はなかなか情緒のある古い町でした。



こんな三重塔がさりげなくあります。

行ってみました。



鬼瓦の部分には鬼が!
この塔をいわれ書きを見てみたら、安政5年とあった。
井伊大老の頃ね。な〜んだわりと新しかったのね。
それでも貫禄十分です。

弟は、屋根の作りから「たぶんわりと新しいよ」なんて言っていたけど、大した目効きです。
瓦と板葺きの間に漆喰が使ってあるから、「あれ?」っと思ったらしい…。



そして臼杵の町を歩く娘



臼杵の町を歩くご一行様&通行人


そして臼杵の夕暮れ

あっという間に時間が経ち、5時20分、慌てて大分に向けて出発。
高速道路を突っ走ります。



大分へ向かう高速道路から由布岳高崎山

大分駅に着いたの6時5分前でした。
大分駅で、父の元部下であったOさんと合流。
父の行きつけ(主に接待)に使っていた割烹に向かいます。

日本料理 ほり川
http://www.d-b.ne.jp/horikawa/index.html

ここのご主人は父の大学の後輩らしい。Oさん曰く、ここには部下と腹を割って話したり、顧問弁護士さんを接待したりしたときによく来たそうな。ご主人も恐縮しまくりでした。もう父はこの世にいないし、ぼくらは所詮父の家族に過ぎないのだから、そんなに恐縮されてもこまるなぁ。
ここではたらふくフグを頂きました。フグ刺しから始まり、白子、ふぐちりと…、もう食べきれないくらい…。フグづくしはこの旅の看板のうちの一つだから、目的達成と言うことで…。
Oさんは、僕らの来訪がよっぽど嬉しかったのか、ずっと父の思い出話を聞かせてくれました。Oさんにとって、父が上司だったのはもう10年以上も前なんですが…。
部下想いの熱い男だった父の違った側面を垣間見ました。

最後の雑炊が出てきたのはもう10時も近くになってから。
子供もいることですし、今日の宿泊先はこの大分から10キロ先の別府ですので、急いで食べてお店を後にしました。

ホントは、このお店ではなく、別府にある父がやはり通い詰めていたお寿司屋さんに行く予定でした。

矢倉寿し
http://gourmet.yahoo.co.jp/0006348507/

このお店は、父の会社(父は子会社の社長をしてました)の部下であった女子社員の父が経営している寿司屋さんで、別府でも知る人ぞ知るお店だったようです。ここのご主人はあまり宣伝するのは好きじゃない方なので、ググっても上のような情報しか出てきません。
こっちのお店は、大分のほり川よりもずっと多く父が通っていた場所で(父は別府に住んでいましたので)、父にとってちょうど熊本のなか田のような存在の店だったようです。ぼくも一度ここでご馳走になったことがありますが、すごく美味しかったのを憶えています。
ただ今回は、お店が狭いとこに別の予約が入ってしまったいたことと、奥様の健康が芳しくなくお店にでていないことなど、様々な事情を勘案して、ほり川に変更したのでした。
こちらの店ならば、ホテルまで歩けたのですが…。

さて、大分で10時過ぎていましたので、唯一お酒を飲んでいないオイラの妻の運転で、別大国道を爆走しました。別府のホテルに着いたのは、11時近く、ここでOさんとお別れをしました(Oさんは別府在住)
こうして長い巡礼の旅の2日目は終わりましたとさ…。

つづく

巡礼の旅<九州・熊本〜大分> 4
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100211

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