ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

韓国にもまともな人がいるんだな…

MSN 産経ニュースより
日韓併合談話】日本の謝罪などいらない 韓国保守派の嘆きと憤慨

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100828/plc1008280701006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100828/plc1008280701006-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100828/plc1008280701006-n3.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100828/plc1008280701006-n4.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100828/plc1008280701006-n5.htm

菅直人日韓併合100年談話についての記事。
この韓国人のおじいちゃんは、菅直人は謝罪すべきではなかった、と言っている。
そもそも日韓基本条約第2次大戦時の保障問題は解決済み(経済援助と円借款で話がついてる)だから、わざわざ65年も前の話を蒸し返すべきではない、と。
ことさらに中国が日本の戦争時代の話を蒸し返すのは、日米韓で軍事同盟をして北朝鮮に当たらせないようにするための策略でしかなく、この策略のまんまと引っかかって、日韓は未だに疑心暗鬼のまま。
日本の植民地政策についても、欧米のそれに比べてかなり植民地に対していい政策をしていたと、彼は述べている。インフラ整備はもちろん、教育に関しても内地との差別はない。まったくなかったとは言えないだろうが、植民地の現地人が頑張り次第で本国人と同じ教育が受けられたのは日本の植民地だけだ、と彼は言う。
そういった意味でも、日本はそんなに卑屈になるべきではない、と。

この韓国人のおじいちゃん、物事の本質よくとらえている。
こんなに冷静にまともに物事を考えられる人が韓国にいるんだってわかっただけでも、なんだか救われた気がする。
ボク自身、歴史が好きなんでいろんな文献を読みあさってきたが、日本の植民地政策は欧米各国が同時代に行ってきた植民地政策とは格段に違うと感じている。欧米にとって植民地は本国繁栄のための搾取の手段でしかなかった。
一方、日本の植民地政策は、欧米各国の帝国主義者たちと互角に渡り歩くために力をつける手段、日本本国を守るための防波堤、影響範囲の拡大を目的としていたように思う。
また、大東亜共栄圏の思想にあるように、日本は日本を中心として東アジア人というひとつのまとまりを作って、欧米列強と互角に張り合うことを、真面目に考えていたのかも知れない。
第2次大戦を昇華点とするそれまでの20年間(昭和初期〜20年)は、確かに軍部が台頭し暴走して政党政治が骨抜きにされていった暗黒の時代であるが、この時代をことさらに強調しすぎて、明治維新から昭和初期までの50年余りを否定するのはどうかとも思う。
日本はそれなりに一生懸命やってきてるんだ。
欧米列強といかに対等に渡り合えるか、それだけを考えて生きてきたんだ。
アジア人の復権を考えて生きてきたんだ。
そうだったんじゃないのかな…

「日本の帝国主義が悪い」から議論を始めると、ここまで冷静に物事をみれない。
日本人にしろ、韓国人にしろ、中国人しろ、20世紀の東アジアの歴史をプロパガンダとか感情とか抜きにして、冷静にとらえなおす時期にきているのかもしれない。

これからのアジアのためにも…

                                                • -

ロバのティールーム
http://www.k5.dion.ne.jp/~himar/