ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

「暗黒エネルギー」が宇宙を終わらせる

たまたまNHK教育を見ていたら、こんな番組がやってた。

サイエンスZERO
http://www.nhk.or.jp/zero/index.html

で、今日放送の内容が…

「宇宙の未来を決める暗黒エネルギー」 …だって!!
 
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp317.html

いや〜、これは初耳でびっくらこいた!!
ぼくは中学から高校時代ぐらいにかけて宇宙論にはまっていて(まあ理系男子は一度は通る道だわなw)、相当それがらみに本を読んだわけだが、
そのころの常識では、
宇宙はビッグバンで始まり、膨張をつづけ、
 1)宇宙の質量がある一定内であれば膨張しつづけ、
 2)宇宙の質量がある一定以上であれば途中から収縮に転じる、
ってのだった。
それは、
1)の場合は膨張する宇宙のままなんだが、
2)の場合は質量のためにあらゆる所にブラックホールができてその引力が宇宙の広がる速度(力)よりも大きくなれば途中から収縮に転じる、というものだった。
だから、世界の宇宙論の研究は、宇宙の質量がいったいどのくらいなのか、ってとこに関心があって、見える物質(星とか銀河とか)のほかに暗黒物質がどのくらいあるのか、ってのが大きな問題になっていた。

ところが…

最近の研究(といっても最初の論文は1998年らしいが)では、重力の他に、
星(もしくは銀河、とか要は超重たいもの、巨大な重力源)同士の距離が離れれば離れるほど強く働く斥力(反発力)があるらしいってのがわかったみたいです。
そして、その斥力のことを「暗黒エネルギー」と呼んでいるらしい、ってこと。

いや、これは初耳でビックリです!!!
久々にすげ〜興奮した!

「暗黒エネルギー」はどうも距離があればあるほど強く働く力?(エネルギー)らしいです。ただ距離に反比例するのか、それとも指数の逆数で効いてくるのかはまだわかっていないらしい。その効き方によっては、最終的には、銀河がバラバラになり、恒星がバラバラになり、惑星がバラバラになり、しいては分子→原子→素粒子の順にバラバラになり、最終的には無限大に拡散するらしい。
まあ、ある学者の見積もりでは1000億年後の話なんで、いまの宇宙の年齢の137億年にのさらに8倍先みたいだが…

ということらしいのだが、この暗黒エネルギーの正体ってなんなんだろうか?
純粋に考えれば、新しい力が発見されたってことなのだろうか?
いま、世界には4つの力があると考えられているよね。
つまり「重力」「電磁力」「強い力」「弱い力」の4つ。これは少なくともぼくが宇宙論にはまっていたころの常識だった。

※参考…「4つの力」とは
http://www.kek.jp/kids/class/particle/class01-07.html

それが…
「重力と同じレベル(次元)での斥力」が加わる可能性があるってことだよね?つまり宇宙に存在する力が5つになるってこと?!
これはスゴイことだ…!

つうことで、「四つの力」でググってみた…
http://www.google.co.jp/#hl=ja&q=%E5%9B%9B%E3%81%A4%E3%81%AE%E5%8A%9B&aq=f&aqi=g1g-m2&aql=&oq=&gs_rfai=&fp=a81d84ee41247bef

そしたら、あったよ〜!

「4つの力と5番目の力」
http://homepage2.nifty.com/einstein/contents/relativity/contents/relativity221.html

マジですか!!

それにしても距離が離れれば離れるほど強く働く力って…
イメージできないな…

4つの力は、影響範囲がそれぞれに異なるとはいえ、全てにおいて、影響を受け合うモノ同士(客体)の距離が近いほど強く働く力ばかりです。
それが、距離が遠いほど強く働くって…

う〜ん…
それとも力の概念、そう、それぞれの力を媒介する「ゲージ粒子」っていうモデルを根底から覆す新しい概念が必要なのかも知れません。
例えば、「ゲージ粒子」の影響範囲で、ゲージ粒子が到達できることでなんとか秩序が維持できていたのに、一定量ゲージ粒子のやりとりができなるなることで秩序が一気に崩壊してしまう、とか…。
こうなると「第5の力」は登場する必要ないわな…。

いずれにしても、今後の宇宙論の展開が楽しみです。
久しぶりに宇宙論の本でも読んでみるかな…