ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

八ヶ岳山行2010<1>オーレン小屋まで

9/18〜20の3連休、南八ヶ岳に登山に行ってきました。
泊まりがけの登山は15年ぶりです!


一番最後は弟と2人で行った北アルプス最深部山行、この時はテント携行の重装備で3泊4日。
富山県の折立から入山し、
太郎平(泊)→北ノ俣岳黒部五郎岳→黒部五郎小舎前(泊)→鷲羽岳双六岳→双六小屋前(泊)→新穂高温泉
といったルートをあるきました。
それ以来、登山からは遠ざかっていたなぁ〜(この間は、中東ひとり旅にはまっていたので…)


2ヶ月ほど前、ひょんなことから弟から誘われました。
弟の会社の友人たちとの山行に、兄ちゃんもいかないか、っと。
山登りも再開したいなぁ、と思っていたので、二つ返事で…、といきたいところだが、
装備をそろえなおさなければならず(何せ15年やってないし)お金がかかるからなぁ〜、
と返答を保留していました。
しか〜し、こんなチャンスは滅多にない。嫁の後押しもあって、結局行くことにしました。
そうして、今日のこの日を迎えたのでした。


朝6時ちょっと前に弟がクルマで迎えに来てくれました。さいたま市の自宅から、圏央道川島ICに向かいました。川島ICから八王子JCTまではス〜イスイ!いい道が出来たなぁ〜。
八王子JCTから渋滞が始まりましたが、中央道に合流し相模湖あたりまでくると渋滞も解消。その後は目立った渋滞もなく、9時頃には八ヶ岳PAに着いてしまった!!はやっ!



中央道八ヶ岳PAからの八ヶ岳。一番右端のピークは編笠山。真ん中あたりは権現岳、右側は三ツ頭かな。


弟の会社の友人たちは、弟が大阪にいたときに知り合った人ばかりなので、大阪からやってきます。で、茅野の蕎麦屋に11時半待ち合わせとなっていたのです。
だもんで、2時間半空いた!ちゃ〜んす!
そう、こういうこともあろうかと思って、用意していたのです。鉱物採集ネタを…。
ということで、大阪組が来るまでの間、鉱物採集をすることにしました。



立ち寄ったコンビニの駐車場にいたゴマダラカミキリ。白樺林によくいる。


鉱物採集は、八ヶ岳のテフラ(噴火堆積物)の中に含まれる普通角閃石がターゲット。
成果はイマイチでした…。



鉱物採集しながらふと見上げると、青空と雲と枝が…。思わずパチリ。


そして、こんなキノコも!でかい!あとで調べたら、カラカサタケというらしい…。


鉱物採集で時間をつぶしていたが、大阪組は渋滞に巻き込まれ遅れ気味。
結局、待ち合わせ場所の蕎麦屋に集合したのは、1時半近くになっていました。
蕎麦屋で腹ごしらえをし、クルマ2台で下山口の美濃戸へ向かいました。



下山口、美濃戸の「やまのこ村」という山小屋の駐車場。


美濃戸でクルマ一台を残し(弟のクルマを駐車した)、大阪組のクルマに乗り込み、登り口の桜平を目指します。
桜平の標高はナント1900m!!、いまもっとも稜線に近い南八ヶ岳の登山口として脚光を浴びています。
しかし、ズルしすぎだろ!1900mって…
ほとんど登りないやん…


ちなみに今回の登山の「全体のルート」はこんな感じでした。



登山全ルート図


地図の左上(北西)のほうに登り口の桜平があります。
そして下山口の美濃戸のやまのこ村は左下(南西)のあたり。
当初の予定と若干変更がありますが、それはおいおい後述します。


そして、この日の行動は、オーレン小屋まで。
桜平からオーレン小屋までの道のりは以下の通り。



一日目の行程



登り口の桜平駐車場で準備をする仲間たち



登り口・桜平で記念撮影。撮っている人もいるので総勢は+1で5名。
右端がおいら。右から2番目がおいらの弟。


桜平を出発したのは16時ちょっと前、もうとっくに夕方です。
だけどこの日の日程は、徒歩1時間ほどなので、まあこれでも大丈夫です。



桜平から夏沢鉱泉への林道をダラダラ歩く。


桜平から夏沢鉱泉まではクルマが入れる程度の車幅の林道をダラダラと歩きました。夏沢鉱泉のちょっとさきまでは、関係者の車は入れるようです。
30分も歩くと、夏沢鉱泉に到着しました。



夏沢鉱泉


この夏沢鉱泉で登山届を書いて、提出しました。



夏沢鉱泉まえにて。久々の登山のためか、みんなヘバってないか?


夏沢鉱泉を過ぎて、しばらくすると車道は消え、本格的な山道に入ります。



夏沢鉱泉〜オーレン小屋間のとある沢。きれいな沢だな。秩父鉱山の金属イオンたっぷりの沢とは大違いwww



夏沢鉱泉〜オーレン小屋間にて。元気が出てきたか?


夏沢鉱泉を出て、やはり30分ほど歩くと、今日の宿泊地、オーレン小屋に到着しました。
到着時間は午後5時をまわっていました。ただ、まだ明るいねぇ〜



オーレン小屋


オーレン小屋からは、明日の朝に目指す硫黄岳が間近に見えます。



オーレン小屋から硫黄岳を望む。明日はあの山頂にいるんだなぁ


オーレン小屋にチェックインすると、すぐに夕ご飯となりました。
当たり前だ、だって到着5時だもんな。



オーレン小屋の夕食。馬肉のすき焼きです。結構旨かったなぁ


夕ご飯は馬肉のすきやき。
こんな立派な夕飯を山小屋で食べれるとは思いませんでした。
ビールを1本ずつ買い(350mlが1本500円だ!ほとんどボッカ代だから仕方ないっす)、みんなで乾杯。この時点で、すっかりうち解けてしまったオイラでした。

食事をしながら半宴会になっていたわけですが、おとなりの中高年グループも宴会をしておりました。この隣のグループのやりとりが面白くて…。男女半々ぐらいの6人のグループだったんですが、山登りのポリシーだななんだのを熱く語っているわけです。
そのうちひとりのオジサマがくしゃみを連発し、オバサマにもうお酒をやめなさいと諭されていました。どうもアルコールが入ると、くしゃみが出るらしい。だけどオジサンはイヤだとダダコネ。
そのうち別のオジサンが「女はどうのこうの…」と話をはじめ、それに対して別のおばさんが「男女差別だ!」とわめく。
そのうち、ポリシーがどうのこうの、スタイルがどうの…、とあって。
極めつけにオジサマが「○○は免罪符だ!」といいだして…


この「免罪符」って言葉が僕らのツボに入り、山行のあいだ、僕らは何かっつうつと「免罪符!」を連発してました。とにかく隣の中高年グループはいいネタになったなぁwww


さらにオマケ。
翌朝、メシ食うテーブルは一緒なので、朝ご飯も隣のテーブルが例のグループだったのだが、昨日と違ってテンションが低く、お通夜の晩のようにご飯を食べてる。少ない言葉ながらも交わす会話を盗み聞きすると、おっちゃんの眼鏡を誰かが踏んで壊したらしい…。
このあと、このグループがどうなったかは知るよしもない…


最後に、オーレン小屋の雰囲気を紹介しておきませう。



オーレン小屋の個室。6人部屋です。キレイでよかった。昔の山小屋とは大違い。(翌朝撮影)



オーレン小屋の談話室です。(翌朝撮影)


↓ちなみに八ヶ岳についてはここが詳しいです。


八ヶ岳登山ルートガイド
http://www.yatsugatakes.com/index.html


つづく


八ヶ岳山行2010<2>オーレン小屋→硫黄岳
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100924

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