八ヶ岳山行2010<3>硫黄岳→横岳(奥の院)
前回の続きです。
八ヶ岳山行2010<2>オーレン小屋→硫黄岳
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100924
前回は、硫黄岳山頂まで書いたな。
ここから南八ヶ岳の主稜線の縦走が始まります。
ルート図 <硫黄岳→硫黄岳山荘→横岳→赤岳天望荘→赤岳→中岳→赤岳→赤岳天望荘>
前述のように、硫黄岳山頂では火をおこすのにはちょっと風が強すぎました。そこで、山頂を後にし、これから向かう横岳へのルート上の硫黄岳山荘まで行くことにしました。
この小屋も見覚えあるなぁ〜。あとで調べたんだが、この硫黄岳山荘、ぼくが24年前の訪れた当時は「硫黄岳石室(いおうだけいしむろ)」という名前でした。後述の赤岳天望荘も以前は、「赤岳石室(あかだけいしむろ)」という名前だったようです。
この計画に乗る際、「赤岳天望荘に泊まる」と聞いたとき、「そんな山小屋あったっけかな、最近出来たのかな?」と思ったが、下山して調べたら、「赤岳石室」のことだったなんて・・・。赤岳石室なら24年前のあったような希ガス。
<硫黄岳山荘にて休憩。お湯を沸かして、お茶入れて、ヌードル作って、チョコとカリントウ食べた。>
硫黄岳山荘では、ストーブを出して、お湯を沸かしました。
あ、山登りをされない方にはわからんかもしれませんが、ストーブとは野外用のコンロのことです。
↓これ
http://outdoornavi.jp/cc1024497061/
これをもってきたのは、オイラと弟の2人だけ。まあ、テント泊でもしないかぎりは普通は持ってないよなぁ。ぼくは15年ぶりぐらいに使うんだが、すっかり錆びていたんです。山には入る前に空焚きしてだいぶサビを取ったんだが、まだ十分ではなく、ちょっと火の付きが悪い状態で持って行きました。
このサビツキ、噴きこぼしたまんましまったため起こったんだと思っていたが、このとき、弟から思わぬ告白が!なんと、アイツは花火の種火にこのストーブを使い、サビサビにしてしまったそうな。マジかよ!!
しかも、自分もストーブ持っているくせに、自分のは温存しておいて、オレので花火するとは!!ゆるせん!!!
といいながら、お湯を沸かして、弟はヌードルをつくり、ぼくは紅茶をわかしました。
紅茶をみんなに配った後、ストーブの炎の吹き出し口を見ると、あ〜ら不思議。サビサビはすっかり取れていた。長い間燃焼させたおかげで、サビサビ(実際には花火のカスなんだろうが)燃焼して(もしくは熱したことで脱落したのか)しまったようだ。
これで、弟の過去の過ちはゆるしてやるか・・・。
ヌードル、紅茶、珈琲、かりんとう、チョコレートで充分に休憩後、硫黄岳山荘を出発!いよいよ今日の登山のハイライト、横岳へ向かいました。
(この時点でまだ朝の9時頃)
横岳は岩場の連続で、クサリ場やハシゴがたくさんあります。これがやっぱり一番楽しい!こういう足場の良くないところをあるくと山登りしてる実感がわいてくる。
目の前に横岳の主稜線を飛び出した岩、大同心、小同心が見えます。
上の写真で飛び出している手前の大きな岩塔が大同心(だいどうしん)、その奥の小さいのが小同心(しょうどうしん)です。岩のぼりでも有名な場所で、実際、小同心ではクライマーを見かけました。
<硫黄岳山荘から横岳へ。後ろを振り返ると、硫黄岳の山容が。>
<硫黄岳山荘から横岳へ。遠く穂高連峰と槍ヶ岳が見えた。よく見ると槍の穂先が見えるんだがわかるかな?>
歩きながら西側の風景を見ていると、遠くに北アルプスやら乗鞍岳、御嶽山がよくみえました。槍の穂先なんてわりとしっかり見えるんだよねぇ〜。あれが噂の日清食品が不法占拠してCM撮影を強行して、登山者に新聞にチクって、放映中止になった槍ヶ岳の穂先、改め「ラ王が岳」か〜!!って思うと、なんだか笑ってしまった。
いよいよ、横岳の核心部分、クサリ場&ハシゴの連続です。
これを楽しみに今回の山行に乗ったようなもの。
充分堪能させていただきやす。
当然、このようなクサリ場&ハシゴ渋滞が発生します。
だって南八ヶ岳の人気コースだからねぇ〜
夏山では最後のチャンスであろう連休ですから、混雑もなかなかなもんです。
来週ぐらいになったら、登山にはもう冬の準備もせにゃいけないから、まさにラストチャンス!
<硫黄岳山荘から横岳へ。クサリ場は足元が不安定。落ちればもちろん即死www>
<硫黄岳山荘から横岳へ。クサリ場を登る中高年ハイカー。じいちゃん元気だなwww>
クサリ場&ハシゴがひとしきり過ぎた後、横岳最初のピーク、奥の院に到着しました。
<横岳(奥の院)山頂に到着。横岳は奥の院、無名峰、三叉峰、石尊峰、鉾岳などの複数峰の総称なのだ。>
奥の院は有名だが、実は三角点が置かれているのは次のピークの「無名峰」。
正確には横岳の最高点ではないのだが、普通は横岳山頂と言ったらここを指します。
だから上の写真の表示の2829mって標高も実は正しくないのだ。
<横岳(奥の院)山頂より。赤岳、中岳、阿弥陀岳。赤岳の後ろは権現岳方面。さらに後方には南アルプス。>
横岳(奥の院)から赤岳方面を望みました。
一番左手前の出っ張ってるあたりは横岳(たぶん日ノ岳あたりか)、そして三角の堂々とした山容の赤岳、そして真ん中あたりのちっちゃいピークが中岳、右の堂々としたピークが阿弥陀岳です。
中岳の左後ろあたりの3つのピークは権現岳方面。左から編笠山、ギボシ、権現岳。
<横岳(奥の院)山頂にて兄弟で記念撮影。>
ここでも兄弟でツーショットしました。ぼくは右の白のパーカのほう、左は3つ下の弟です。
そして、ここも24年前に叔父さんと登頂しています。下はその時の写真↓
<今から24年前、15歳(中3の夏休み)の時に叔父さんと一緒に登ったときの横岳(奥の院)の道標。>
つづく
八ヶ岳山行2010<4>横岳(奥の院)→天望荘→赤岳
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100927
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