ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

北アルプス燕岳山行<その1>

去年の八ヶ岳山行に引き続き、今年も泊まりがけで山登りに行ってきました。
今年は、北アルプスの燕岳です。


○去年の山行の日記

八ヶ岳山行2010<1>オーレン小屋まで>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100921

八ヶ岳山行2010<2>オーレン小屋→硫黄岳>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100924

八ヶ岳山行2010<3>硫黄岳→横岳(奥の院)>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100926

八ヶ岳山行2010<4>横岳(奥の院)→天望荘→赤岳>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100927

八ヶ岳山行2010<5>赤岳→中岳→赤岳→天望荘>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100928

八ヶ岳山行2010<6>下山編>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100930


メンツは、例によって弟の会社の同僚・友人と、それに今年はボクの母方のイトコが参戦します!
なんだかウチの親族比率がちと高くなりました、ははは・・・。
このイトコは、去年の秋から山登りを始めたばかりですが、結構コンスタントに登っていて、急成長株です(たぶんひと月に2回ぐらい登ってるんじゃないかな?)。ただ奥秩父や関東近辺の日帰り登山はほとんどみたいで、北アルプスは初めてのようです。
ちなにみこのイトコの父親は、高校時代山岳部にいた叔父で、
この叔父と共にボクは八ヶ岳を縦走したことがあります(ボクが15歳の時、上のブログ参照)。


出発日は7月16日の土曜日、海の日のある3連休の初日です。
弟がクルマで、イトコを途中で拾って、5時にウチに来ると言っていたのですが、
まあ、どうせ無理だろうと思って4時半頃起きてゆっくりメシを食べていると、電話が・・・。
ホントに5時にはウチに着くような勢いです!マジ!?
確かに弟のこの山行に対する入れ込みようはすごかったけど(嫁が鬼嫁(というか女王様というべきか・・・)なので、泊まりがけの遊びなんざなかなかできない・・・)、
まさか時間通り来るとはねぇ・・・


あわてて準備して、5時過ぎには出発となりました。
5時出発とはいえ、この日は登山は行わず、夜までに中房温泉にたどり着けばいいのです。しかし、折角行くならフルで日程をつかいたいのでしょう。
11時頃に、松本駅で弟の会社友人Mさんを拾うので、それまでに松本駅に行く必要がありますが、時間的に余裕があるので、美ヶ原経由で行くことに・・・


オイラの自宅のあるさいたま市から関越道の東松山インターまでは下道を走り、約1時間後には関越道に入りました。特に目立った渋滞もなく、上信越道に入り、7時過ぎには長野県の佐久平パーキングエリアまでたどり着きました。



上信越道佐久平パーキングエリア>


いやぁ〜、いい天気でんなぁ!さい先いいです。
佐久平で休憩後、次の佐久インターで上信越道ともお別れ…、美ヶ原へ向かいます。
佐久平から美ヶ原、松本、中房温泉へのルートは概ね以下の通りです。



佐久平から中房温泉へ> ※Yahoo map を加工して転載


佐久インターからは、主に国道142号線を使い、
佐久市望月(旧望月町)、立科町、長和町を経て、長和町和田地区(旧和田村)側から美ヶ原を目指しました。ちなみにこの142号線をまっすぐ進めば、ガーネットで有名な和田峠なんだよなぁ〜。
8時半頃には、美ヶ原の山本小屋駐車場に到着しました。


美ヶ原ってのは松本市民にはとっても馴染みの深い場所です。元・松本市民であるボクと弟にとってもそう(まあ、松本市民だったのはいまから30年ぐらい前だが)。
松本市街の東側にある美ヶ原高原は、最高峰・王ヶ頭(2034m)の周囲の平均2000mからなる高原です。


美ヶ原(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E3%83%B6%E5%8E%9F
美ヶ原高原観光協議会
http://www.utsukushigaharakogen.jp/



<美ヶ原の地図> ※Yahoo map を加工して転載


ぼくらは山本小屋の駐車場に車を駐め、散策することにしました。



<美ヶ原の牛>


美ヶ原は放牧地、牛はうじゃうじゃ・・・。
放牧地の真ん中を歩道が走っています。
そういや、大昔に美ヶ原〜茶臼山〜扉峠を縦走した際(30年くらい前かな・・・)には、放牧地の真ん真ん中を歩いたっけなぁ・・・。糞が至るところにあって、よけるのが大変だったのを思い出す・・・。



<美ヶ原を歩く 山本小屋方面へ>


駐車場よりとりあえず美ヶ原最高峰の王ヶ頭を目指します。
右手には山本小屋が…



<王ヶ頭と北アルプス


王ヶ頭方面を見てみると、王ヶ頭の右側に遠く北アルプスが…



<よく見ると槍ヶ岳が…>


よく見ると、槍ヶ岳穂高連峰の山並みが見えます。
明日はあの稜線の上にいるんだよねぇ…

拡大すると


槍ヶ岳方面 拡大写真>

注釈付けるとこんな感じ


槍ヶ岳方面 拡大写真・注釈付き>


左から、
穂高岳(3,190m)〜涸沢岳(3,110m)〜北穂高岳(3,106m)〜大キレット
〜南岳(3,032m)〜中岳(3,084m)〜大喰岳(おおばみだけ/3,101m)〜槍ヶ岳(3,180m)
と、穂高連峰から槍ヶ岳までの3000mの稜線がばっちり見えます!


一番左端の常念岳(2,857m)は、穂高〜槍稜線の前にある常念山脈の稜線上にあります。
松本平からは常念山脈が邪魔をして穂高〜槍稜線が見えませんが、2000mの美ヶ原まで来ると、常念山脈の後ろの3000m峰が見えてくるわけです。



<王ヶ頭と北アルプス(槍・穂高)の位置関係>

王ヶ頭と北アルプスとの位置関係はこんな感じ。
電波塔の連立する王ヶ頭のすぐ右っかたに北アルプスが見えるのがよくわかる…


<散策する弟とイトコ>

王ヶ頭目指して進む弟(左の赤シャツ)とイトコ(右のボーダーシャツ)
左に見える丘は茶臼山


<美しの塔>

美ヶ原のランドマークは、この「美しの塔」です。
もともとは遭難防止のための目印で、中には助けを呼ぶための鐘がぶら下がっています。
ただ、誰でも鐘を鳴らせますし、観光客もガンガン鳴らしているので、遭難なのか否か区別できるんかな?


<王ヶ頭(松本平向けのテレビ電波塔が立つ)>

美しの塔の辺りまで来ると、王ヶ頭もかなり近くなるね。
でも道標によると、ここからあの電波塔まで行くには片道30分かかるらしい…。
さすがに往復1時間も時間がとれないので、ここで諦めることにした。



<来た道を戻るふたり>

来た道をもどり、駐車場に向かいました。
つづく…

北アルプス燕岳山行<その2> 美ヶ原→中房温泉
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20110727