ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

夏スク2011 〜ハレとケ〜

今年も夏スク行ってきました。


今年は3期間あるうちの第2期、8月12日(金)〜17日(水)の6日間、
いつもは間の日曜日が休みなんだが、今年は節電のためぶっ続けでした。
最終日は試験だし…。正直、かなり疲れた…
まあ、年取ったのもあるかもねぇ〜


夏スクについては、去年の日記で説明してますが、
知らない人のための一応説明をコピペしておきます。


<去年の日記からの転載>-----------------

で、大学の通信課程ってのは、基本は「レポート提出&科目試験」で単位を取っていくのだが、例外的に通学で取らなきゃいけない単位がある。

それを取るために、一定期間、授業を受けなきゃならない。これがスクーリングです。

時間数と単位数は通学過程と同等じゃなければいけないので、結構大変です。
例えば、通学過程で2単位の科目は、週1回90分授業を半期、
つまり月4回 x 4ヶ月 =16回
ぐらいあります。これと同等の授業を受けるわけです。

ぼくが今回受けたスクーリングは、8月8日(土)〜14日(土)までの日曜を除く7日間。
100分x2コマ分x7日間が、2単位科目。要は100分授業が14コマあることになり、通学課程の授業とほぼ同等になるわけです。

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以前の夏スクに関する日記
2010.8.16 「夏スク2010、無事終了!」
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100816

ちなみに去年はこんな感じでした。

2009.8.9 「スクーリング始まる」
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20090809

2009.8.17 「スクーリング2期が終わって3期へ…」
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20090817

2009.8.26 「祭りのあと…  夏スク終了!」
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20090826

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転載にも書いているんだが、去年は休みを除くと7日間ありました。
それが今年は6日間、これも節電対策だそうな…
授業時間削るのはどうかと思うけどね…


今回とった授業は、
午前中が法制史特殊(明治初期の日本の法制度の変遷ね)、
午後は文化人類学でした。


法学部の専門科目に文化人類学がなんであるの?ってしつもんが出そうですが、要は開講講座数が足りなくて他学部の科目を共通受講可能科目としてしまっているからなんですねぇ〜。大学側のズルです。
でも、文学部科目、特に哲学系の大好きなオイラにはヨダレもんの科目ですwww。
以前は文学部だったし…


一応、大学の雰囲気はこんな感じ↓


<キャンパスの雰囲気(慶應日吉キャンパス) >



<授業風景(午前中の「法制史特殊」) >


まあ、毎年代わり映えのない写真だわいな・・・
しょうがないよねぇ、毎年同じようにやっているんだし・・・


午前中の法制史特殊は、大政奉還から明治20年ぐらいまでの法制史を学んだんだが、主に刑法が中心でした。
まあ、明治20年までの法制の変遷は、すべてにおいて不平等条約日米修好通商条約安政五条約など・・・)の撤廃が主眼に置かれているから、
どうしても欧米並みの近代刑法を如何に早く整備するかがもっとも重要だったわけで・・・。
結局、自国と同様のレベルの刑法がなければ、欧米人にとってもその法で裁かれるのが嫌なわけで、当然といっちゃ当然かな・・・。
その中で、日本人の律令の意識が近代法の意識に変わっていく過程が面白かったなぁ・・・。
大宝律令明治維新まで生きていたってのも驚きだったわい・・・


午後の文化人類学は、まあ「久しぶりにやったな〜」感たっぷりな感じで、なかなか面白かった。
文化人類学の総さらいな感じの授業で、
「僕らが如何に自分の所属する世界の先入観に支配されているか」から始まり、
自己の所属する世界の世界観からの脱却、
そしてそのニュートラルポジションから全ての世界観を見直す、つまりは自文明を含めて全ての文明・文化についての見直し、
世界観の深層の分析と進みました。
そこから、マリノフスキー、モース、レビィ・ストロースと一連の文化人類学者の流れをさらう感じ。
「ポトラッチ」とか、「クラ」、とか「ハレとケ」(ぼくはこの言葉が好き)とか・・・
そういや、トーテムとか交差イトコ婚とかはやらなかったなぁ・・・
とにかく面白かった・・・
エキサイティングな授業だったし・・・
ただ、時折見せる先生の「遠い目」が気になったな・・・。
遠くを見つめる目、哲学者の目。
哲学とか人間社会の根本原理を研究する人にある特有の目、鬱っぽい目・・・。
やっぱり哲学系を目指す人って、同じような問題意識(自分の存在とか・・・)を持っているから、そうなるのかな・・・
慶應卒業して博士まで行って大学の先生やっているんで、リヤ充かと端からはみられるんだろうが、
やはり人はそれぞれいろいろ持っているわけで・・・。


とまあこんな感じだったんだが、最終日の試験の結果はこれとは連動しなくて・・・
午前中の法制史特殊は初めてやった分野だったんで全体を把握するのに時間がかかり、結果的に多くの時間を勉強に裂けて試験はわりと出来た。
午後の文化人類学は、結局、法制史特殊の勉強時間にほとんど時間を持ってかれて、満足に勉強できなくてイマイチ・・・。
まあ両方とも穴埋め問題みたいな試験だったんで、覚えているかいないかで決まっちゃうんで、イタタですわ・・・。
文化人類学が論説だったらもっといけたんだろうが・・・
まあ、後の祭りですわい。
ちょっと、文化人類学ナメ過ぎたな。昔取った杵柄は所詮その程度でしかない・・・、5年もブランクあると忘れるわい
5年ぐらい前はあんなにハマっていたのにねぇ・・・


とにかく勉強する時間がなさすぎ〜!
スク期間中の日曜休みの復活希望!
毎年、間の日曜休みは試験勉強にあてられたからねぇ・・・
といっても、対面授業の最低必須単位の15単位は今年でとれそうなので、来年は夏スクないかもしれんわな


この他、この夏スク中は他にもイベントがあって・・・
8月13日(土)は、mixi内友人のぴぃさんのお誘いで、前の文学部時代の卒論担当だった長谷部先生との飲み会がありました。
長谷部先生と、ぴぃさんをはじめとした現在長谷部先生の元で卒論取り組んでいる通信生の皆様3名の、計5名での飲み会。
長谷部先生に会うのも2年ぶりぐらいで、かなり盛り上がった飲み会でした。
やはり話題は中東、イスラーム、とりわけゲニーザ文書のことでした。


長谷部先生
http://www.flet.keio.ac.jp/res/report-hasebe.html


とまあ、こんな感じで1週間はあっという間に過ぎ、いつものように最終日は打ち上げ、
ニフ慶の人との飲み会でした。



<最終日に行われたニフティ慶友会の面々との打ち上げ>


<去年の日記からの転載>-----------------
ちなみに慶友会ってのは、通信課程で勉強している仲間が集まった会のことです。ぼくはパソコン通信ニフティサーブ上で活動していたニフティ

慶友会(略称:「ニフ慶」)に所属しています(現在では活動媒体はパソコン通信からインターネット上になりましたが…)

ニフティ慶友会ホームページ
http://nifkei.org/

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あと、このスクーリング期間中、ちょっとしたハプニングがwww
スクーリング初日の12日、授業後にニフ慶の皆様とお茶するために日吉駅前のミスドに行くと、後ろから・・・
「○○コーチの旦那さんですよね?」って声が・・・(○○はオイラの嫁の名前)
振り返ると、見たような顔が・・・
あ!嫁がコーチやってるミニバスの卒業生のTくんが・・・



<嫁のミニバスの教え子の慶大生(通学過程)にミスドでバッタリ会う!>


そういや彼は慶大生(通学過程)なんだよなぁ
ひと月ほど前にウチに遊びに来たときに、そんなこと言ってた。
彼が小学生の時、一緒にスキーにいったこともあったよなぁ、なつかすぃ
あれからもう6年か、歳もとるわなぁ


とまあ、いろんなことがあった今年の夏スクも終了。
オイラの年に1度のハレの行事もこれで終了、そしてまた日常がはじまる・・・