ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

北アルプス燕岳山行<その9> 下山

前回のつづきです。

前回の日記
北アルプス燕岳山行<その8> 燕山荘より燕岳へ」
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20110926

長々と書いてきましたが、7月16〜18日の燕山行の最終回の日記です。
もう3ヶ月も前のことをいつまでダラダラ書いてるんだか・・・www

下山も合戦尾根、登りと同様のコースを逆にたどります。
まえにも書いたけど、東沢乗越からの下山ルートの整備不良のための苦肉の策です。
歩き出してすぐは森林限界よりも上なので、展望がいいです。


<登山道からのながめ(東方面を見る)>


正面眼下に有明山が見えます。


<富士山みたいな形の有明山>


<富士山みたいな形の有明山>注釈付き)>


有明山は松本盆地からもよく見える山で、麓の人は有明富士なんて呼んでます。



鹿島槍ヶ岳の双耳峰が見える>


そして北に目をやると、鹿島槍ヶ岳の双耳峰が・・・
この山はいつ見ても美しい・・・、いつかは登ってみたいなぁ



<イトコのよっちゃんも立ち止まり撮影>


そして南を見ると、槍穂高、大天井から常念の山並みがみえました。


<槍穂高、大天井から常念の山並み>


<槍穂高、大天井から常念の山並み(注釈付き)>



<大天井から常念山脈の拡大写真>



大天井岳の拡大写真>


前日に目指していたせいか、大天井岳にすっかり情が移ってしまいました。
表銀座コースで槍を目指す人たちにとっては、大天井岳なんぞ稜線上のこぶにすぎないでしょうが、こうやって改めてみると、結構どっしりとした立派な山容ですな。
雰囲気が南アルプスの山っぽいどっしり感があります。
北アルプスにあるせいで300名山にようやく入れて貰っている程度ですが、もし南アルプスにあったのなら100名山に入れて貰えたことでしょう・・・。
標高だって2921mもあるんですよ!あと80mで3000m峰になっていたのに・・・
不遇なやまですなぁ・・・



<登山道>


ドンドン進み、ドンドン標高を下げていきます。



<やがて樹林帯へ>


登山道はやがて樹林帯に入り、展望もだんだんのぞめなくなってきました。



<燕山荘(左のコブのところ)が見える>


振り返ると燕山荘が見えました(上写真の一番左のコブのところ)。
写真中、右奥の方のピークは燕岳と北燕岳です。
だいぶ遠くまできました。


そして最後の勇姿・・・



<最後の勇姿:大天井岳と槍穂高



<最後の勇姿:大天井岳


大天井岳の左肩上の大天荘がはっきりと見て取れますなぁ・・・


ここから完全な樹林帯に入っていきました。
もう展望は「ほぼなし」です・・・


やがて一行は合戦小屋に到着。



<合戦小屋前の道標>


合戦小屋まで来ても、道のりの3分の2程度しか来てないんだよねぇ・・・



<合戦小屋前のいわれ書き>


合戦尾根のいわれ書きがあったんで、読んでみると・・・
ふむふむ、有明山に住んでいた鬼と坂上田村麻呂が合戦した場所なのかぁ・・・


特に疲れてもいないし先も長いので、休まず先に進みます。



<木立の隙間から大天井岳


ここまで来ても木立の隙間より大天井岳が時折顔を覗かせます。



<登山道をどんどん下る>


このあたりから、膝の痛みがどんどん増してきました。
ダマしダマし歩いてきたが、かなりヤバイ感じ・・・
でも歩くしかありません。



<登山道が渋滞してきた>


三連休の最終日なので下山者が集中しているためか、登山道はご覧の通りの渋滞。



<ベンチで一休み>


ずっと歩きっぱなしなので、第3ベンチで一休みしました。



<今回のオイラのいでたち>


ちなみに今回のオイラのいでたち。
ザックは去年新調したもの、今年はパンツを新調しました。
ICI石井スポーツで買ったポリエステル製の速乾ズボンです。
万越えでちょっと高かったけど、命に関わるものなので仕方がありません。



<急勾配を下る>


登山道はだんだん急勾配の下りとなり、痛めている膝は悲鳴を上げてます。
この辺りまで来ると、ほとんどビッコひいての下り。
でも下りるしかありません・・・。



<索道と登山道の近接点を通過>


そして中房温泉→合戦小屋間のほぼ中間点の索道との立体交差を通過。
さらににドンドン下り・・・、第1ベンチに到着。



<第1ベンチで休憩>


第1ベンチは、登山口から登って30分ほどの場所なので、登山口はもうすぐ。
先も見えてきたので、休憩です。
膝、マジでむごいです・・・。
あとちょっとなんで、気力で歩きます。


そしてようやく登山口まで戻ってきました。



<中房温泉前の登山口>


ここまで来たら、あとは舗装道路です。
よく膝がもちました。
宿泊場所の有明荘まで舗装道路をビッコ引きながらダラダラ下りました。



有明荘に到着>


有明荘では宿泊者は下山後も無料でお風呂に入れてくれるので、さっそくお風呂で垢を流しました。燕山荘では風呂に入らなかったからねぇ
(入れるらしいが、山小屋の風呂は雨水を沸かしただけだし、お湯も換えないので、不潔なので入りたくない)



<風呂上がりにくつろぐ仲間>


そして、大阪隊が帰宅の途に・・・
午前11時ぐらいでしたので、まあこの日のうちに大阪まで着けるでしょう(実際午後7時ぐらいには着いたらしい)



<大阪隊が帰宅の途に>


大阪隊を見送った後、僕らも帰途につきました。
おとうとくんの運転で、オイラといとこの3人旅です。
とりあえず中房温泉から松本市内へ下り、松本市内から上田方面へ抜けて上信越道を使って帰ります。
お昼ご飯がまだだったので食べる場所を探しながら走りましたが、折角なので美味しい蕎麦屋に行こう、ということで、小諸の蕎麦屋「草笛」を目指すことにしました。


ボクのナビで走っていたのですが・・・
途中、長和町(旧・立科町)を走っていると、ちょっと面白い光景が・・・
これ↓



<何の変哲もない田舎道・・・、のはずだが・・・、気がついたかな?>


お気づきになりましたか?
わからないって?

じゃあ、ヒント↓



<丸のところに注目!>


わかったかなぁ?
わからないあなたへ
拡大してみましょう↓



<国道254号線ですよ、この道!>

そう、この道、国道254号線なんですよ!
この道を伝っていくと、川越街道ですよ!


国道254号線
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%81%93254%E5%8F%B7

道路オタの伝える国道254号線(その2にこの個所が載ってる)
http://turkey.6.pro.tok2.com/route254a.html
http://turkey.6.pro.tok2.com/route254b.html
http://turkey.6.pro.tok2.com/route254c.html


そして・・・、小諸城懐古園)すぐ横にある蕎麦「草笛」へ。
ここは典型的な田舎蕎麦ですが、かなりウマイ!



<小諸の蕎麦屋「草笛本店」>


おはぎと蕎麦大盛りを食べたら、腹がふくれたので、食後に懐古園を散策しました。



<小諸懐古園の大手門>



懐古神社



小諸城の石垣>


そういえば、4年ほど前、在りし日の父と共に家族旅行でこの懐古園を訪れたよなぁ・・・
その時も草笛で蕎麦食べて、そのあと懐古園を散策したっけ・・・



<在りし日の父との家族旅行(懐古園にて)>


その後1年半ほどで、父はこの世をあとにしたんだよなぁ・・・(しみじみ)

小諸でゆっくりし過ぎた感もあるが、この後、急いで家路につきましたとさ。


<燕山行・完>