ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

東京ミネラルショー2011<1>

ここんとこ全然日記を書いていませんでしたので、ネタが溜まってますw
今日のネタは昨年末、12月10〜11日にかけての東京ミネラルショーです。
これもほぼ年中行事になっていて、一昨年も日記書いてます。


東京ミネラルショー2011
http://www1a.biglobe.ne.jp/tms/


<過去の日記>
東京ミネラルショー2010 <1>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20101217
東京ミネラルショー2010 <2>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20101223


要は鉱物の展示即売会です。
6月の新宿・飯田橋とならぶ鉱物採集家にとっての2大イベントのひとつです。


前回は・・・、ふうむ、
 ・錫石 SnO2 (Vicoco Capaz, Bolivia)
 ・スコロド石 Fe3+AsO4・2H2O (大分県木浦鉱山
 ・エジリン NaFe3+Si2O6 (Mt Malosa, Zomba District, Malawi)
 ・硫黄 S シチリア島
 ・緑鉛鉱 Pb5(PO4)3Cl 神岡鉱山清五郎谷坑
 ・加藤昭博士著の3冊
 ・雑誌「ミネラ」のバックナンバー4冊
を購入してますねぇ・・・


今回は、11日の日曜日に同じ会場で開催される鉱物鑑定士8級(笑)の試験があり、また10日(土)は慶應通信仲間の忘年会もあったんで、土曜はいかず日曜だけ行くつもりでした。
しか〜し、前日の金曜に風邪を発症(熱が出た)、
会社を昼で早引きしてしまったので、翌土曜の飲み会は早々にキャンセルとなりました。
こんな状況の中、金曜の午後は家でおとなしく寝ていたら、土曜の朝には平熱に下がりました。
さすがに病み上がりに飲み会はきついのですが(翌日に試験もあるしね)、元気になってしまったので、ミネラルショーだけでも行きたい・・・、欲が出てしまったんですねぇ。
で、急遽、土曜の午後だけミネラルショーを下見に行くことにしました。


出かける支度をしていると、娘(長女、3歳)が、「いっしょに行く」と言い出す始末。
まあ、今日は飲み会もないし、下見だけだからいいか、と連れて行ってあげることにしました。
娘とふたりだけで電車に乗って出かけるのは初めてかもねぇ・・・
最寄り駅まで嫁(じろ〜)にクルマで送ってもらいました。



<最寄り駅のホームで電車を待つ娘>


最寄り駅から池袋までは湘南新宿ラインがあるので一本です。
乗り換えの手間がない分、3歳児を連れて行っても大して苦ではありません。
ただ、池袋駅からサンシャインシティまでが遠かったなぁ(一説には大塚駅のほうが近いという噂がある)
とにかく、会場に無事到着。



<「東京ミネラルショー2011」のチケット売り場>



<ミネラルショー会場の入口(2階の会場)>



<会場内の様子(2階会場)>



<会場の様子(3階会場)>


まあ、毎年同じ感じで、出店者も例年同じ様な場所にブースを開いています。
人もかなり多かったですねぇ・・・



<コムロのブース前で記念撮影(いつも不思議なVサインをする娘)>


老舗の標本屋のこむろミネラルのブースの前で記念撮影。


こむろミネラル
http://www.komurominerals.co.jp/


ここにはいつも国産品の最高級品がガラスケースに入って展示されるので、娘に見せて、いまから英才教育?ですwww
将来、鉱物学者にでもなってくれれば、オイラの鉱物を分析させて・・・(ニヒヒ・・・)


連れてくるにあたり、石を買ってあげると約束してしまったので、娘に買い与える石を物色します。
娘は「ピンクの石がいい」とオウム返しに要求してきますが、ピンクの適当な石がありません。3歳の子供に与えるものですから、500円以下に収めたいですが、まあそんな石はなかなかないですねぇ。あと鉱物マニアのオイラとしては、宝石マニアが好むカッティングされた石を買うことにはかなり抵抗感があり、やはり自形結晶のものを探すわけです。
しかし、子供にとっては自形であろうがカットされたものであろうがそんなことは関係がありません。綺麗なモノはキレイだし、欲しいモノは欲しいんです。
ってことで、散々会場内をかけずり回った挙げ句、以下の3点を購入しました。



<ミネショで娘に買わされたもの、虎目石、リチア電気石、磁気処理されたヘマタイト


虎目石>・・・上の茶色い縞々の石
いわゆるタイガーズアイってやつです。1個100円だったので購入。


<磁気処理されたヘマタイト>・・・右下の円筒状の金属2つ
ヘマタイト(赤鉄鉱)のクセに磁性があるんです。おかしいなぁと思って店の人に聞いたら、中国の業者がヘマタイトに強力な磁界をかけて磁性を持たせているそうな。たくさんの石が数珠つなぎにくっつくので、娘がそのおもしろさにはまってしまい、2個だけ購入、1個100円だったかな?


<リチア電気石>・・・左下のピンクの石
ピンクの石を買ってあげる、という約束の結果がこれ。宝石名ではピンクトルマリンとでもいうのでしょうか、鉱物名ではリチア電気石(Elbaite)です。しかもカッティングされているので、鉱物マニアとしてはいただけませんが、娘がこの石に食いついて離れないので、購入。
これが一番高く800円しました・・・。
ピンクの蛍石ぐらいにしときゃよかったかな・・・


下見に行ったつもりが、結局、娘の石に翻弄され、自分の石を見る時間が無く、自分用に買ったのはこれ1個のみ↓



<サーピエリ石>



<サーピエリ石(拡大)>


サーピエリ石 Serpierite Ca(Cu2+,Zn)4(SO4)2(OH)6.3H2O


ブルーの放射状の結晶の部分がこれです。
銅の二次鉱物で、銅鉱床の酸化帯に産出します。
デビル石 Devilline CaCu2+4(SO4)2(OH)6.3H2O とよく似ていますが、デビル石のCu (銅)原子
の一部がZn (亜鉛)に置換されているものです。
日本では、サーピエリ石といえば樺坂と言われるぐらいベタな産地の標本です。
ちなみに秩父鉱山でも採れます。


結局、6時近くまでいて撤収。
帰りは駒込まで歩いて、田端経由京浜東北線で帰路につきました。
嫁(じろ〜)にメールで連絡すると、実家でご飯を食べるとのこと。
そこでオイラと娘はさいたま新都心駅で途中下車して、高校の友人が経営する「手打ちそば尾沼」で夕食を採ることに・・・。
尾沼のそばは娘の大好物!ピンクの石と尾沼のそばで、彼女は大満足だったに違いない。


つづく
東京ミネラルショー2011<2>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20120131