南房旅行 3/31-4/1 その2
前回のつづきです。
南房旅行 3/31-4/1 その1
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20120409
翌朝、9時すぎに出発。
宿の駐車場にはほぼ満開となった桜が・・・
春ですなぁ。
館山は東京よりもちょっと早いよう・・・。
今年は寒かったので桜のことなどすっかり忘れていました。
<館山市塩見の民宿前の桜、7分咲きぐらいかな?>
さて、今日は鴨川シーワールドに行く日ですが、だまってそのまま鴨川シーワールドに直行しないのが我が家流です。
以前から行きたかった「白浜巨大乱堆積層露頭」に寄ってもらうことにしました。
この露頭の存在に気がついたのは1年ほど前、旧三芳村の道の駅にあったパンフレットからです。
道の駅にあったパンフレットはこれ↓
<南房総市白浜で発見された海底地滑り露頭のパンフレット(半年ぐらい前に道の駅でゲット)>
<南房総市白浜で発見された海底地滑り露頭のパンフレット、見開きの露頭の全体写真>
<南房総市白浜で発見された海底地滑り露頭のパンフレット>
↑これ見たら、普通は行きたくなるよね!
え?ならない?・・・、おかしいなぁ・・・
行く前にググってみたが、説明ページがいくつかあったんだよね
説明ページ、ここが一番わかりやすい↓
農林水産省<4.大規模海底地すべり構造:千葉県南房総市>
http://www.maff.go.jp/j/nousin/noukan/tisitu/t_kaitei1/index.html
内房の塩見から、山(ちょっとした峠)を越えて、旧館山グランドホテルの横を通り、白浜町の市街地を経て、安房グリーンライン(農道)の入口へ。
安房グリーンラインは出来たばかりの農道で、すごく走りやすい。
安房グリーンライン
http://chizuz.com/map/map66831.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%88%BF%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%BA%83%E5%9F%9F%E8%BE%B2%E9%81%93
走り出してすぐ、「安房白浜トンネル」を抜けたところに、この露頭はあります。
<海底地滑り露頭は安房グリーンラインの安房白浜トンネルの北抗口前>
北側坑口前には露頭見物のための駐車場まで完備されていて、地学オタにはうれしいもんです。
ちゃんと看板まで設置されていて・・・、う〜んいいですねぇ
看板の内容は以下の通り
小さくて見えないといけないので、拡大写真も載せておきます。
<海底地滑り露頭の案内看板/拡大5/保存箇所は右端の赤四角で囲んである部分のみ>
全部の残しているのかと思いきや、一番右端の部分だけなんだねぇ。
まあ仕方がない、残して貰っただけよしとするか・・・
海底地すべりって何?って人は下の図を見てね。
要は大地震などにより海底の地層が滑り降りること。
そしてその滑り落ちた地層の断片の上からそのまま、また土砂などが降り積もり、埋もれたのがこれ。
見ての通り、バームクーヘンのかけらみたいな地層がバラバラになって埋まっているのです。
じゃあ実際に見てみると、こんな感じ・・・↓
<海底地滑り露頭(保存箇所)の拡大写真1/ぶった切られた地層の断片が見える>
まあずらずらと写真を並べただけじゃようわからんだろうから、
一応説明しときます。
上の写真のうち、バームクーヘンの断片部分を赤線で囲んでみました。
バームクーヘンの欠片が地層全体にランダムに散らばっているのがわかるでしょ?
このバームクーヘンが始めにあって、それが地すべりでグチャグチャになり、断片の隙間を埋めるように新たな堆積物がたまる。
イメージ的には、
ケーキを焼くときの生地の入ったボールに
→http://pds2.exblog.jp/pds/1/201004/08/17/f0168317_11163018.jpg
バームクーヘンのカケラを入れ、それを型に入れて焼き、
焼き上がった後に包丁で切ると、ちょうど断面がこんな感じになるかもねぇ〜
って書いてて、ググってみたら、あったよ!おいおいwww
※http://www.babycome.ne.jp/info/information/2011/04/post-391.php より
↑ちょうどこんなイメージですよ
さらに露頭の拡大写真を羅列しますねぇ〜
<海底地滑り露頭(保存箇所)の拡大写真3/地層の断片をさらに拡大>
<海底地滑り露頭(保存箇所)の拡大写真7/左上の赤土は陸地になった後の火山灰層>
写真の左上端の部分に茶色くなったとこがあるでしょ。
あそこはこの辺りが地上に現れてからその上に降り積もった火山灰の層です。要は関東ローム層ね。ここは年代的にはかなり新しい・・・。
イメージ的には、古い順に、
1)バームクーヘンの破片・・・200万年よりもずっと前の地層
(地すべりが起きた200万年前にはすでにバームクーヘンになっていないといけないので、
500万年以上前の堆積物かな>)
2)バームクーヘンの破片の周りの充填層・・・200万年前
3)関東ローム層・・・せいぜい2〜3万年ぐらい前
って感じです。
100万年前ぐらいまでは海の底だったみたいです・。
<海底地滑り露頭(保存箇所)の拡大写真8/ぶった切られた地層の断片が見える>
<海底地滑り露頭(保存箇所)の拡大写真9/ぶった切られた地層の断片が見える>
<海底地滑り露頭(保存箇所)の拡大写真10/地層の断片をさらに拡大>
とまあ、こんな感じです。
何やかんや30分ぐらいいたかな・・・。
その間、次女(1歳10ヶ月)はクルマの中で爆睡でしたが、
長女(4歳)はお気に入りのピンクのデジカメを持ってウロチョロしてました。
※ウチにはデジカメが2台あって、1台は大人用の高い赤いのデジカメ(3万円弱)、もう1台は長女のおもちゃ用の安いピンクのデジカメ(7000円の)です。高いデジカメをイタズラされるんで、壊されるよりはと安物のデジカメを娘用に買ってあげたのです。
安物ですが、おもちゃじゃなくてホンモノのデジカメですよwww
<地層について説明するオイラとそれを聞く嫁ジロー、撮影は4歳の長女(らしい?)>
↑で、上の写真は、嫁じろ〜にオイラが説明しているところを、長女にパチッとやられましたwww
いろいろ説明したら、嫁じろ〜もかなり興味を持ったみたいです。
<海底地滑り露頭(保存箇所)と、それにはまったく興味の無いらしいライダーふたり>
↑海底地すべり露頭の駐車場にライダーがふたりで話していましたが、こちらは露頭には全く興味が無い様子でした。バイク何かより、よっぽどこっちのが面白いのに・・・(っておもうのはオイラだけかなwww)
こうして、海底地すべり露頭をあとにし、一路鴨川に向かいました。
つづく