ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

北ア山行2013夏(1)<上高地>

もう9月なのでだいぶ経ってしまいましたが、
7月の三連休に行った北アルプス山行について、今更ながら日記に書きます。

去年は諸般の事情で参加できなかった実弟の職場仲間との山行ですが、今年は2年ぶりの参加することができました。
今回の目的地は、北アルプス前穂高岳です。

過去に2回参加してますが、前回は燕岳、前々回は八ヶ岳です。

過去のブログ

北アルプス燕岳山行<その1>」 2011年7月
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20110721

八ヶ岳山行2010<1>オーレン小屋まで」 2010年9月
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100921


今回のルートはきわめて明快。
上高地から岳沢を登り、岳沢小屋で一泊、
翌日、重太郎新道で前穂高岳をピストンして、上高地に下山、
その晩は白骨温泉でウマー!っていう日程。
メンバーの前回とほぼ同じ様な感じです。

ちょっと楽しすぎな気もするが、40歳前後のオッサン登山隊にはこれぐらいが丁度いいかもしれません。

実は、このルート、ボクは20年近く前の一度歩いているのです。しかもテント携行で・・・。
そのときの日程は、
 1日目:上高地〜岳沢〜岳沢ヒュッテ前でテント(泊)
 2日目:岳沢ヒュッテ〜前穂〜吊尾根〜奥穂〜ザイデングラート〜涸沢(テント泊)
 3日目:涸沢〜横尾〜上高地
と、いうもの。
まあ穂高縦走では一般的なルートですね。

ちなみにそのときの前穂登頂写真はこれ↓



前穂高岳山頂_1994/8/23>



<一緒に登った仲間とテント(岳沢ヒュッテ前)_1994/8/22>


今回は小屋泊まりなので、装備の重量も10kg程度ですから楽勝ですね。
20年前はテント携行ですから、たぶん20Kgは背負っていたでしょう・・・

さて、まずは上高地までですが、弟くんが午前4時半に迎えに来てくれました。
道が混まないうちに、上高地の入り口である沢渡駐車場の駐車ができるうちに、という配慮から、なるべく早く出ようということになり・・・
他のメンバーとは上高地河童橋にお昼待ち合わせなので、ちょっと早すぎる気もしますが、渋滞にはまるよりはマシですから・・・

さいたま市から下道を東松山までひた走り、東松山から関越道に入り、藤岡から上信越道に行く、という定番ルートで、渋滞もほぼなく順調に目的地を目指します。
そして6時半には、長野県内の佐久平PAに到着。



佐久平PAにて休憩>


佐久平から先も順調で、更埴JCTから長野道に入り、梓川PAのスマートインターで高速道を出て、その後は西へ、上高地へ向けてひた走ります。
そして8時半には上高地への玄関口である沢渡(さわんど)に到着しました。



<沢渡(さわんど)駐車場に到着>


上高地へは自家用車では入れません。いわゆる自然保護のための「マイカー規制」です。
そのため松本市内から自家用車で来た人は、ここ沢渡(さわんど)で車を駐車して、そっから先は許可されたバス・タクシーといった公共交通機関を利用して上高地に入ります。
ボクが初めて上高地を訪れた昭和50年代は車で入れましたが、やはり、時代の流れでそうなりました。


上高地公式ウェブサイト
http://www.kamikochi.or.jp/


沢渡の駐車場がいっぱいになるかも、って危惧していたのですが、そんなことはなく、駐車場がいたるところにあり、まさに沢渡は上高地観光の拠点と化していました。
ここ20年ばかり、上高地を訪れたことがなかったので、沢渡がこんなに劇的に変化しているなんて知りませんでした。ボクが知っている沢渡は、新島々駅の先の谷あいの寒村というイメージでしたから・・・
まあ、あれだけ観光地化している上高地だから、はやく行かなきゃ駐車できない、というのはホント取り越し苦労でした。


沢渡で車を停めて、バスに乗り込み、上高地を目指します。
ただ、気がかりなのは、この天気。
どうもこのあたりはまだ梅雨明けしてないようなんだよねぇ。



<さわんどからバスに乗る。座っているのは弟>

釜トンネルを抜けて、大正池へ・・・



<バス車内より雨の大正池


大正池もだいぶやせ細りました。
大正池は、大正時代の焼岳の噴火で梓川がせき止められて出来た堰止め湖ですが、焼岳からの土砂が原因でどんどん埋まり、いまや梓川のふち(淵)レベルになってますねぇ〜
20年ぶりぐらいに見ましたが、あまりのやせ細りようにビックリしました。
歳月を感じますね。

焼岳が作った大正池は、焼岳の土砂が原因でなくなっていくというのも皮肉ですね。
まあこれが自然の摂理というものです。

大正池
http://www.kamikochi.or.jp/spots/taisho-ike/

そしてほどなく、上高地バスターミナルに到着。
時刻はまだ9時半過ぎ。



上高地の看板地図>



<バスターミナルの弟くん>


上高地に着いたが、天気がひどいもんで、雨が降っている上に、ときおり突風のような強い風。
帽子が転がってゆきます。
ホントに明日、前穂なんぞに登れるのだろうか・・・
とりあえず上高地のシンボル、河童橋まで歩きます。
みんな傘を差すか、雨合羽の出で立ち・・・
カッパを着て、河童橋なんぞシャレにもならん・・・



河童橋への遊歩道>



河童橋が見えてきた>



<そして河童橋に到着>


この時点でまだ9時半、お昼にこの河童橋で仲間たちとは待ち合わせなので、2時間以上時間があります。そこで、明神池まで散策してくることにしました。

ちなみに上高地とその周辺の地図はこんな感じ↓



上高地穂高岳付近の地図>


地図中、左下のほうにバスターミナルがあり、そこから東にちょっといったところに河童橋があります。地図中の川沿いに行った右端にあるのが明神池、穂高神社の奥宮があります。
地図、中央上にあるのが今日の目的地、岳沢小屋、
そこから左上に上がった場所が明日の目的地の前穂高岳です。

明神池
http://www.kamikochi.or.jp/spots/myojin-ike/

上高地バスターミナルから明神池まではおよそ1時間、往復するとちょうど集合時間になります。

上の地図を拡大した地図はこんな感じ↓



上高地〜明神池の地図>



河童橋から梓川上流・岳沢を見る>


河童橋から梓川の上流を見ると、ちょうど真っ正面に今日登る岳沢が見えます。
写真正面の沢を登って、雲との境目に雪渓がありますが、あのあたりがちょうど岳沢小屋です。
見ての通り、天気は芳しくない・・・
萎えますなぁ・・・

梓川の右岸(北岸)を上流に向かって歩くと、ほどなく岳沢の分岐につきます。
仲間と合流後はここを左に、岳沢を登っていきますが、いまはとりあえず明神池まで散策しますので、まっすぐ行きます。



<岳沢分岐の道標>


岳沢分岐を通過し、散策路は梓川に沿って、梓川に近づいたり離れたりしながら、途中、枝沢や沼地をぬうように進みます。
一般観光客も明神池ぐらいまでは歩く方がいますので、一般観光客と登山者がごっちゃになっています。登山者は明神池から先、涸沢や槍沢に向かう人もいるはずです。



<沼でニホンザルと遭遇>


ある沼まで来たところでニホンザルと遭遇しました。
写真には2頭写っていますが、上高地ではニホンザルはたいして珍しくなく、10頭ぐらいは群れをなしていました。
やがて散策路は梓川のすぐ脇を通るようになり、吊り橋が見えてきました。


<吊り橋が見えてきた>


どうもあの吊り橋は明神橋のようです。



明神橋が見えてきた>


この明神橋のすぐ手前が明神池だったはず・・・
ほどなく明神池に到着しました。


つづく

北ア山行2013夏(2)<明神池>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130917