ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

mixiコミュのミニ採集会@南房総<壱>鴨川松島海岸

mixiコミュのミニ採集会@南房総<序>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100316
のつづきです。


一部の方から、タイトルを
mixiコミュのミニ採集会@南房総<破>」
にするようにとのご要望がありましたが、やはり<破>の後がつづかないので(その次を<胎動>とかにできないし…)、オーソドックスに<壱>にしました。
それにエヴァオタと思われるのもちょっと…
ぼくは王立宇宙軍派なもんで…


それはそれとして…
早速、本論にはいりませう。

3月14日(日)天気晴。
午前9時半に鴨川駅前西口ロータリーに我ら嶺岡探索隊(総勢7名)は集合。


安房鴨川駅西口


安房鴨川駅には特急わかしおが停車していました。


安房鴨川の駅前のジャスコで昼飯を調達し(ついでに千葉のお米「ふさおとめ」が安く売っていたので、5キロ購入!)、車に分乗して現地に向かいます。
安房鴨川駅からひとつめの産地、鴨川市太海の松島海岸はすぐそこです。
車で10分ほどで現地、鴨川青年の家の駐車場に到着。


鴨川青年の家の駐車場での嶺岡探索隊一行。


鴨川青年の家駐車場より玄武岩からなる岩山(跡)方面を見る。


上の写真、ちょうど赤色の点線の部分までホントは岩山だったんだけど、
長年、玄武岩を採掘していたため、現在ではご覧の通り。
跡地に「鴨川青年の家」が建ちました。


「鴨川青年の家」下の岩場


ここが産地なのですが、こちら側からのアプローチは危険だということで、青年の家の横を抜けて北側に移動し、北側から攻めることに…。ぼくはこちらの南側からいつも入っていたんだけど、北側のが安全だったのね…。


北側から見た産地の玄武岩露頭


さて、松原聡編「鉱物観察ガイド」(東海大学出版会)に記載されている、ここで採れる鉱物のリストは以下の通り。


赤鉄鉱、針鉄鉱、石英、方解石、単斜灰廉石、透輝石、普通輝石、緑閃石、苦土普通角閃石、水酸魚眼石、セラドン石、ノントロン石、曹灰長石、方沸石、ソーダ沸石、トムソン沸石、モルデン沸石、輝沸石、束沸石


さっそく、露頭のある海岸線の岩場に行く前に手前の砂浜にて転石を調べる。すると、玄武岩の他に、はんれい岩や緑色の輝緑凝灰岩、蛇紋岩などが転がっている。これらを採集、ついでに貝殻やらガラス瓶の破片やらを拾う。鉱物採集と伴にビーチコーニングが趣味のオイラにとって絶好の産地なのだ。

そして、一通り砂浜での採集活動を終え、みな少しずつ玄武岩岩体である海岸線の露頭へと移動していきました。


海岸線の玄武岩露頭


ちょうど干潮の時間帯を狙ってアタックしたので、普段は海水面下の部分の転石も現れています。ここを訪れるときは潮汐表をチェックしませう。


玄武岩露頭で採集に勤しむ隊員たち


沸石ねらいなら、とにかく白い脈を追いかけ、たたき割って新鮮な面をルーペで観察します。そうすると、透明な24面体の方沸石や透明柱状のソーダ沸石、トムソン沸石が顔を出します。


枕状溶岩


枕状溶岩はこんな感じ。表面は海水により急激に冷やされたため、細かいクラックが入っています。このクラックから内部に海水が侵入し、海水のミネラルと反応して、様々な種類の沸石類が生成されます。


ちょっとググったら枕状溶岩ができる過程の動画がありました。
ハワイみたいです↓
http://www.youtube.com/watch?v=gn_IW5Vsxaw
http://www.youtube.com/watch?v=0URoqoPkU_c&feature=related


結局、この松島海岸では10時頃から12時半過ぎまで採集していました。次もあるので、適当に切り上げ、青年の家の駐車場でお弁当を食べて、次の産地へ向かいました。

次の日記では、この松島海岸での成果をアップします。

つづく

mixiコミュのミニ採集会@南房総 <弐> 鴨川松島海岸の成果
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100322

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