黒部峡谷トロッコ列車2
前回のつづきです。
<前回の日記>
黒部峡谷トロッコ列車1 <家族旅行2013夏 その4>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130906
お約束の場所で、一応、記念撮影ね。
11時半についたんで、とりあえず混まないうちに昼飯を、と思って食堂に行くも、すでに大混雑。麺類が出てくるのにも40分はかかるというので、馬鹿馬鹿しくなって、軽食の立ち食いそばに行くも長蛇の列。
とはいえ、子供がいるのでメシ抜きというわけにもいかず、立ち食いそばの列にならぶ。
結局、30分ぐらい並んで、富士そば並のうどんとそばをゲットして、昼食。
いやぁ、ハイシーズンは弁当持参じゃないとダメだな、ここは・・・
あまりにも食事が出来る設備が少なくて、キャパが小さすぎる
ご飯を食べ終わると、すでに12時半近くになっていました。
13時40分の上り列車を予約しているので、1時間ぐらいしか滞在時間がありません。
とりあえずビジターセンターへ・・・
↑の地図写真の真ん中あたり、
赤い文字で書かれている場所が欅平、
左下の橋梁の写真のあたりが宇奈月です。
そして、黒部ダム(黒四ダム)は右上の大きな湖のところ。
こうしてみると、宇奈月〜黒部ダム間のほぼ中間より宇奈月寄りに欅平があることがわかります。
いやぁ、黒部ダムは遠い・・・
ここから黒部ダムに行くためには、一般の人は黒部川沿いにあるいわゆる「水平歩道」を丸一日(下りなら1日だけど、登りなら2日かな?下りしか見当したことがないもんで知らん)かけて歩かなきゃいけなせん。
↓ググったら、こんなページがあったw
「【落ちたら死ぬ!】恐ろしすぎる「水平歩道」【黒部ダム】」(NAVERまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2136880195800698301
ここはもっとくわしく書いてるw
この人は欅平から黒部ダムまで歩いたんだね、ご苦労様ですw
http://yamanoborin.blog36.fc2.com/blog-entry-31.html
http://yamanoborin.blog36.fc2.com/blog-entry-34.html
とはいえ、これは一般人の話。
電力関係者は、この欅平からさらに続く非公開(厳密には見学会に参加すれば一般人でも見学可能)の軌道で仙人ダムまでトロッコ列車に乗っていけます。
この欅平から上(上部軌道)は、この欅平でトロッコをエレベータに乗せて200m縦坑を上がったところから始まる、というのがすごい!
標高差がありすぎて、軌道をひける勾配を越えちゃったんで、エレベータで標高を稼ぐという、常人では考えつかない突拍子もない発想です。
つまり、ここ欅平にはトロッコ列車を1両積めるエレベータ(しかも高度差200m)があるんだそうな、すげ〜なぁ(しかも戦前の作)
関西電力黒部専用鉄道(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E8%A5%BF%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E9%BB%92%E9%83%A8%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%89%84%E9%81%93
↓上部軌道に行ったことある人のブログがありました。
http://blog.goo.ne.jp/tmiyashi/e/a4ab4fc44c4d03c0feff6d4b319586e1
ぼくもいつかは上部軌道に行ってみたい・・・
上部軌道はいわゆる高熱隧道がある場所です。
話がそれました。すぐ寄り道しちゃうのがオレの悪い癖(いい癖なのか?)です。
で、僕ら一行はそんなとこまで予約してないし、それ以前に幼児連れなので、周辺散策でがまんです。
<祖母谷温泉への案内板>
時間もあまりないので、とりあえず祖母谷(「ばばだに」と読みます)温泉に向かって、行けるとこまで行くことにしました。
<欅平の鉄橋を渡る>
↑鉄橋は塗装工事中で、幌で覆われてました、残念。
<黒部川第三発電所の導水管(発電用)>
振り返ると、欅平駅と、黒部川第三発電所の建屋、そして発電用の水を落下させるための導水管のパイプが見えます。
ここで、水力発電の仕組みってのをちょっと書いておきます(みんな知ってるよねぇ?でも一応)
水力発電ってのは水を流して水車を回して、その回転力でタービンを回して発電します。
タービンを回すと電気が生まれる原理は、フレミングの法則でも勉強して下さい。
ちなみにタービンを回して電気を得る原理と、電気でモーターを回す原理は同じです。
同じ法則を力の方から使うか、電気のほうから使うかの違いだけです(まあ高校で物理をやった人には常識でしょうが・・・)
ちなみに火力発電は化石燃料を燃やしてお湯を沸騰させて蒸気を発生させて蒸気でタービンを回す、原子力発電はお湯の沸騰を原子力でやる、ただそれだけの違い。
如何にタービンを回す動力を得るかだけの違いなんです、大抵の発電は・・・。
発電の仕組み
http://www.yonden.co.jp/life/kids/museum/survey/principle/001.html
話を戻すと、この導水管の中をすごい勢いで水が落ちているわけですよ。で、導水管の終点に発電機があるわけです。
水力発電のポイントはこの落差(標高差)を如何に取れるかにかかっています。
この落差がそのまま位置エネルギーとして取り出せるわけです。
で、発電機で位置エネルギーを電気エネルギーに変換する。
発電機は、ある意味、エネルギーの変換器なわけです。
遊歩道を歩いて、いわゆる人喰岩を通過します。
たぶん、岩壁をくりぬいて、通行人を岩が食っているように見えるから、こんな名前なんですかねぇ。
トンネルにさしかかりました。
この時点で、結構いい時間になっていたので、トンネルを抜けたところで引き返すことにしました。
トンネルを抜けてのそこは雪国ではなく、祖母谷温泉へ向かう道です。
その先には大黒鉱山があるんだよねぇ・・・
行きたいなぁ・・・
とはいえ、時間切れなので、引き返します。
<おふくろもるんるんで来た道を引き返す>
<黒部川本流と祖母谷との合流点>
そして、欅平駅へ
<欅平駅ホーム>
欅平からは来た道をトロッコ列車に揺られて戻ります。
さすがに疲れて、車内ではうとうとしてしまいました。
そして宇奈月駅に15時頃到着。
<宇奈月駅改札は長蛇の列>
宇奈月駅改札は長蛇の列、え?これから行くの???
山は早出が基本なんだが、あんまり遅くに行っても雲が出て景色が悪いぞ!
とはいえ人ごとだが・・・
宇奈月駅前の黒部川電気記念館を見学した後、一行は宇奈月を後にし、
今宵の宿泊地、長野県小谷村の小谷温泉を目指し、車を走らせました。
黒部川電気記念館
http://www1.kepco.co.jp/pr/kurobe/index.html
つづく
長野県小谷温泉<家族旅行2013夏 その6>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130908