ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

黒部峡谷トロッコ列車2

前回のつづきです。

<前回の日記>
黒部峡谷トロッコ列車1 <家族旅行2013夏 その4>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130906


長いトロッコ列車旅の末、終点、欅平駅に到着



黒部峡谷鉄道終着駅、欅平


お約束の場所で、一応、記念撮影ね。
11時半についたんで、とりあえず混まないうちに昼飯を、と思って食堂に行くも、すでに大混雑。麺類が出てくるのにも40分はかかるというので、馬鹿馬鹿しくなって、軽食の立ち食いそばに行くも長蛇の列。
とはいえ、子供がいるのでメシ抜きというわけにもいかず、立ち食いそばの列にならぶ。
結局、30分ぐらい並んで、富士そば並のうどんとそばをゲットして、昼食。
いやぁ、ハイシーズンは弁当持参じゃないとダメだな、ここは・・・
あまりにも食事が出来る設備が少なくて、キャパが小さすぎる

ご飯を食べ終わると、すでに12時半近くになっていました。
13時40分の上り列車を予約しているので、1時間ぐらいしか滞在時間がありません。


とりあえずビジターセンターへ・・・



<ビジターセンターの地図>


↑の地図写真の真ん中あたり、
赤い文字で書かれている場所が欅平
左下の橋梁の写真のあたりが宇奈月です。
そして、黒部ダム(黒四ダム)は右上の大きな湖のところ。
こうしてみると、宇奈月黒部ダム間のほぼ中間より宇奈月寄りに欅平があることがわかります。
いやぁ、黒部ダムは遠い・・・
ここから黒部ダムに行くためには、一般の人は黒部川沿いにあるいわゆる「水平歩道」を丸一日(下りなら1日だけど、登りなら2日かな?下りしか見当したことがないもんで知らん)かけて歩かなきゃいけなせん。


↓ググったら、こんなページがあったw


「【落ちたら死ぬ!】恐ろしすぎる「水平歩道」【黒部ダム】」(NAVERまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2136880195800698301


ここはもっとくわしく書いてるw
この人は欅平から黒部ダムまで歩いたんだね、ご苦労様ですw

http://yamanoborin.blog36.fc2.com/blog-entry-31.html
http://yamanoborin.blog36.fc2.com/blog-entry-34.html


とはいえ、これは一般人の話。
電力関係者は、この欅平からさらに続く非公開(厳密には見学会に参加すれば一般人でも見学可能)の軌道で仙人ダムまでトロッコ列車に乗っていけます。
この欅平から上(上部軌道)は、この欅平でトロッコをエレベータに乗せて200m縦坑を上がったところから始まる、というのがすごい!
標高差がありすぎて、軌道をひける勾配を越えちゃったんで、エレベータで標高を稼ぐという、常人では考えつかない突拍子もない発想です。
つまり、ここ欅平にはトロッコ列車を1両積めるエレベータ(しかも高度差200m)があるんだそうな、すげ〜なぁ(しかも戦前の作)


関西電力黒部専用鉄道wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E8%A5%BF%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E9%BB%92%E9%83%A8%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%89%84%E9%81%93


↓上部軌道に行ったことある人のブログがありました。
http://blog.goo.ne.jp/tmiyashi/e/a4ab4fc44c4d03c0feff6d4b319586e1


ぼくもいつかは上部軌道に行ってみたい・・・
上部軌道はいわゆる高熱隧道がある場所です。

話がそれました。すぐ寄り道しちゃうのがオレの悪い癖(いい癖なのか?)です。

で、僕ら一行はそんなとこまで予約してないし、それ以前に幼児連れなので、周辺散策でがまんです。



欅平黒部川



祖母谷温泉への案内板>


時間もあまりないので、とりあえず祖母谷(「ばばだに」と読みます)温泉に向かって、行けるとこまで行くことにしました。



欅平の鉄橋を渡る>


↑鉄橋は塗装工事中で、幌で覆われてました、残念。



黒部川第三発電所の導水管(発電用)>


振り返ると、欅平駅と、黒部川第三発電所の建屋、そして発電用の水を落下させるための導水管のパイプが見えます。

ここで、水力発電の仕組みってのをちょっと書いておきます(みんな知ってるよねぇ?でも一応)
水力発電ってのは水を流して水車を回して、その回転力でタービンを回して発電します。
タービンを回すと電気が生まれる原理は、フレミングの法則でも勉強して下さい。
ちなみにタービンを回して電気を得る原理と、電気でモーターを回す原理は同じです。
同じ法則を力の方から使うか、電気のほうから使うかの違いだけです(まあ高校で物理をやった人には常識でしょうが・・・)

ちなみに火力発電は化石燃料を燃やしてお湯を沸騰させて蒸気を発生させて蒸気でタービンを回す、原子力発電はお湯の沸騰を原子力でやる、ただそれだけの違い。

如何にタービンを回す動力を得るかだけの違いなんです、大抵の発電は・・・。

発電の仕組み
http://www.yonden.co.jp/life/kids/museum/survey/principle/001.html

話を戻すと、この導水管の中をすごい勢いで水が落ちているわけですよ。で、導水管の終点に発電機があるわけです。
水力発電のポイントはこの落差(標高差)を如何に取れるかにかかっています。
この落差がそのまま位置エネルギーとして取り出せるわけです。
で、発電機で位置エネルギーを電気エネルギーに変換する。
発電機は、ある意味、エネルギーの変換器なわけです。



<いわゆる「人喰岩」>


遊歩道を歩いて、いわゆる人喰岩を通過します。
たぶん、岩壁をくりぬいて、通行人を岩が食っているように見えるから、こんな名前なんですかねぇ。



<渓谷はこんな感じ>



<遊歩道を歩いているとトンネルが・・・>


トンネルにさしかかりました。
この時点で、結構いい時間になっていたので、トンネルを抜けたところで引き返すことにしました。



<トンネルの中を歩く一行>



<長女がひとり先を急ぐ>



<トンネル内で長女が何かを見つけたようだ、虫かな?>



<トンネルの先にはまだまだ道がつづく・・・>


トンネルを抜けてのそこは雪国ではなく、祖母谷温泉へ向かう道です。
その先には大黒鉱山があるんだよねぇ・・・
行きたいなぁ・・・

とはいえ、時間切れなので、引き返します。



<おふくろもるんるんで来た道を引き返す>



黒部川本流と祖母谷との合流点>


そして、欅平駅


欅平駅ホーム>


欅平からは来た道をトロッコ列車に揺られて戻ります。
さすがに疲れて、車内ではうとうとしてしまいました。

そして宇奈月駅に15時頃到着。



宇奈月駅改札は長蛇の列>


宇奈月駅改札は長蛇の列、え?これから行くの???
山は早出が基本なんだが、あんまり遅くに行っても雲が出て景色が悪いぞ!
とはいえ人ごとだが・・・

宇奈月駅前の黒部川電気記念館を見学した後、一行は宇奈月を後にし、
今宵の宿泊地、長野県小谷村の小谷温泉を目指し、車を走らせました。

黒部川電気記念館
http://www1.kepco.co.jp/pr/kurobe/index.html

つづく

長野県小谷温泉<家族旅行2013夏 その6>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130908

黒部峡谷トロッコ列車1

前回のつづきです。

<前回の日記>
小川温泉元湯 <家族旅行2013夏 その3>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130827



富山県東部の地図>


家族旅行2日目(実は、ここまで書いてまだ2日目ですw)、
今日は黒部峡谷鉄道トロッコ列車に乗って、宇奈月温泉から終点の欅平まで行き、
そして宇奈月温泉まで戻ってきます。
宇奈月温泉から欅平までは1時間20分の道のり、その往復です。
さらにその日のうちに長野県の小谷温泉までたどり着かなきゃ行けない・・・

つうことで、8時半には小川温泉をチェックアウトして、宇奈月温泉に向かいます。
まあ子連れ旅なの実際にはそんなうまくいかず、出発したのは8時50分でした。
小川温泉から宇奈月温泉までは10キロ程度、まあ車で30分もあれば走れます。
お盆休みの時期ですので、あらかじめ10時発のトロッコ列車の席を予約してあります。


黒部峡谷鉄道
http://www.kurotetu.co.jp/
http://www.kurotetu.co.jp/ensen/


そして、9時半には宇奈月温泉駅に到着しました。



黒部峡谷鉄道宇奈月駅


宇奈月駅前でチケットの引き替えに行ったり、トイレ行ったりしているうちに、ウチの娘どもが記念写真屋のお兄ちゃん達につかまり、なんやかんやで記念撮影することに・・・
シャッター押してあげるとかいいながら、彼らのカメラでも写真撮って、1000円ぐらいで売るやつ。
まあ記念だからいいか、って感じで、撮ってもらったんだが意外といい出来で満足しました。



宇奈月駅前で記念撮影>


そして、いよいよトロッコ列車に乗車です。



トロッコ列車の車両(宇奈月駅にて)>



トロッコ列車の軌道(特殊狭軌)>


トロッコ列車の軌道は、狭軌の部類のなかでもとりわけ狭い特殊狭軌と呼ばれるものです。
レールとレールの幅が2フィート6インチ(「ニブロク」と呼ばれる)、762mmです。
JR在来線の軌道幅も狭軌の部類に入りますが、
こちらは3フィート6インチ(だから「サブロク」と呼ばれる)、1067mmです。
つまり、このトロッコ列車の軌道は、JR在来線よりも30cmせまいことになります。
これは、トンネルの掘削量を減らすためだったようです。

黒部峡谷鉄道はもともとは黒部川電源開発のために敷設された資材運搬用の軌道で、1923年(大正12年)には着手されたようです。
そして、難工事の末、軌道は欅平のさらに先の仙人谷まで敷設されていますが、観光用に利用されているのは途中の欅平までです。
今回はこの欅平まで行ってきます。


黒部峡谷鉄道についてのwiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E9%83%A8%E5%B3%A1%E8%B0%B7%E9%89%84%E9%81%93

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E9%83%A8%E5%B3%A1%E8%B0%B7%E9%89%84%E9%81%93%E6%9C%AC%E7%B7%9A


実は仙人谷から先も地下トンネルは続いていて、このトンネルは黒部ダムまで行っています。しかし仙人谷から黒部ダムまでの地下トンネルには軌道がひかれておらず、道路です。

この黒部渓谷の電源開発の歴史はホントにおもしろくて、いくらでも書きたいのですが、書いていたらどんどん長くなっちゃうので、興味のある人は以下の本でも読んで下さいな。


ダムと鉄道―一大事業の裏側にいつも列車が走っていた (交通新聞社新書)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%80%E3%83%A0%E3%81%A8%E9%89%84%E9%81%93%E2%80%95%E4%B8%80%E5%A4%A7%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%AE%E8%A3%8F%E5%81%B4%E3%81%AB%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%82%E5%88%97%E8%BB%8A%E3%81%8C%E8%B5%B0%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F-%E4%BA%A4%E9%80%9A%E6%96%B0%E8%81%9E%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%AD%A6%E7%94%B0-%E5%85%83%E7%A7%80/dp/4330257114


高熱隧道 (新潮文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E9%AB%98%E7%86%B1%E9%9A%A7%E9%81%93-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%90%89%E6%9D%91-%E6%98%AD/dp/4101117039


とにかく、雪崩で作業員宿舎ごと吹っ飛んでたり、熱湯が噴き出して作業員が死んだり、もう人柱の山です。
黒部の太陽」(黒四ダムの開発)なんてかわいいもんですよ、この戦前の工事に比べたら・・・


本題にもどります。


宇奈月駅を出発するとほどなく、中世ヨーロッパの砦みたいのが見えてきます。
これ、宇奈月ダムの水を取るための取水塔なんですねぇ



<取水塔(新柳河原発電所)>


そして、仏石という、なんか仏さんに似た石の横を通過し・・・



<仏石(右のほうの岩に赤いちゃんちゃんこ着せているところ)>


〜ここまでのガイドは以下参照〜
黒部渓谷鉄道、エリア案内(宇奈月
http://www.kurotetu.co.jp/ensen/unaduki/

                  • -


トロッコ列車は、だんだん山奥に入っていきます。



<沿線の様子>


インフラ、特に橋梁が昭和初期の風情がたっぷりなのがいいですねぇ
特に見所なのはこの後曳橋らしい
あまりの谷の深さに、ひとは後に曳いたから名前がついたそうな・・・



<水色の如何にも昭和初期的な後曳橋>



<後曳橋にさしかかる、下は黒部峡谷、深い・・・>


この先の猫又までは1926年(昭和2年)には開通しているようなので、
その時期に架橋されたんでしょうね。
こういう大正〜昭和初期の鉄橋はボクの大好物ですw
最近のコンクリート橋はなんか味気ないですよね・・・

単線なので、ときどきこうやって、上り列車とすれ違うために複線区間で待ち合わせします。
以下は黒薙駅かな?



<上りのトロッコ列車とすれ違い>


そして、ようやく出し平ダム(だしだいらだむ)が見えてきました。



出し平ダム



出し平ダム


出し平ダム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E3%81%97%E5%B9%B3%E3%83%80%E3%83%A0


このダムは1985年(昭和60年)に竣工されたそうな。
意外と新しいんですねぇ
wikiによると「ダム湖の堆砂を排出する「排砂ゲート」を備えた日本最初のダム」だそうですよ。
へぇ〜、そうなんだ・・・


そして、出し平ダムの背後の山を出六峰というらしい



<出六峰(だしろっぽう)>

そしていよいよ、列車は黒部第二発電所にやってきました。


黒部川第二発電所が見えてきた>

↑行きはうまく写真撮れなかったんで、帰りに撮った写真も載せますね
これ↓


黒部川第二発電所


この発電所は1936年(昭和11年)に運用開始した古い発電所で、
この建屋は山口文象という建築家によるデザインだそうな。
いかにもモダニズム的でスッキリしたフォルムの建屋ですねぇ

黒部川第二発電所
http://www.suiryoku.com/gallery/toyama/kuro2/kuro2.html
http://homepage2.nifty.com/datey/bunzo/kurobe2-hothokuriku.htm



黒部川第二発電所周辺の黒部川


とまあ、ここまでだいたい1時間ぐらいトロッコ列車に乗ってきたんですけど、やっぱり、長いせいか、子供たちは飽きて寝に入ってしまいました。
ちょっと長すぎますね、小学校に上がる前の子たちには・・・


〜ここまでのガイドは以下参照〜
黒部渓谷鉄道、エリア案内(黒薙)
http://www.kurotetu.co.jp/ensen/kuronagi/

                  • -


そして、列車は鐘釣駅へ・・・
ここまで宇奈月からちょうど1時間、当初ここまで乗ってこの駅で下車して戻ってこようかとも思ったんですが、折角乗るので、まあ終点まで行こうっつうことになって、今回は通過です。
川原の露天風呂とかあって面白そうなんですけどね・・・


<鐘釣駅>


鐘釣駅をすぎると、終点欅平まではあともうちょっと・・・
万年雪を通過すると、目と鼻の先です。



<黒部万年雪>


そして、宇奈月から1時間20分、11時半前にようやく終点、欅平駅に到着しました。



欅平駅に到着>


欅平駅のホームからは黒部川第三発電所の建屋が見えました。



黒部川第三発電所の建屋>


つづく

黒部峡谷トロッコ列車2<家族旅行2013夏 その5>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130907

小川温泉元湯

前回のつづきです。

<前回の日記>
ヒスイ海岸 <家族旅行2013夏 その2>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130822


富山県東部の地図>

ヒスイ海岸からホントにすぐ、「小川」という名の川(といってもわりと大きな川)を遡り、小川ダムの脇を通り、隧道を通過した出口に今日の宿「小川温泉元湯」があります。
ここは、道のどん詰まりの一軒宿です。

小川温泉元湯
http://www.ogawaonsen.co.jp/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89_(%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E7%9C%8C)


<小川温泉元湯の玄関>



<振り返ると隧道出口、坑口の前が温泉の駐車場>



<小川温泉周辺案内図>


この小川温泉元湯はなかなかの歴史があって、古くからの湯治場です。
開湯から400年みたいですからねぇ。こういう由緒ある温泉が大好きです。
歴史ある温泉はやはり力のある温泉ですな。
無理矢理ボーリングした温泉と自噴ではわけが違う。

ちなみに近所にある宇奈月温泉なんて、引き湯ですからねぇ〜
黒部川上流の黒薙温泉からわざわざお湯を引っ張ってきてるんですよ、宇奈月は。
とはいえ、宇奈月トロッコ列車の出発地として大発展を遂げましたが・・・

さて、この小川温泉元湯ですが、初訪問ではないんです。
2年前の同じ時期、一度訪れたことがあります。
そのときは土砂降りで宿のすぐ横を流れる小川も増水して、濁流が流れていました。
今回は、天候にも恵まれて、小川は穏やかな流れです。

この温泉のウリになっているところに、洞窟風呂というものがあります。このお風呂、自噴で、宿から10分ほど歩いたところにあるそうな・・・
前回は大雨で行けなかったので、今回は初挑戦。
さっそく行ってみることにしました。

(※実はこの日と翌朝と2回行ったんですが、以下の写真は2回目、翌朝に早朝に撮ったものです。)

宿の表玄関を出て、トンネルの坑口と反対側、川の上流の方に向かって歩いて行きます。そうするとほどなく、橋が見え、この橋を左岸から右岸へ渡ります。



<橋より川沿いに建つ旅館方面を眺める>


橋を渡り終えると、川原に1本の道が続いています。どうもこの道を行くようです。
山の縁に別の道もありますが、こちらは「落石の危険があるために通行止め」との注書きがあり、閉鎖されていました。



<川原の道を歩く>


ほどなく、川原の道と従来の山縁の道が合流し、舗装道にもどりました。
そして、洞窟風呂の脱衣小屋が見えてきました。



<左奥の石垣の上にあるのが脱衣小屋>


そしてようやく、脱衣小屋まで到着、すぐ近くにはお地蔵さんと立て看板が・・・。
この小屋のさらに奥に蓮華の湯という露天風呂がありますが、こちらは女性専用なので入れません。ちなみにこの洞窟風呂は混浴です。



<脱衣小屋の左手に地蔵と看板、右手奥は女性専用の「蓮華の湯」>


看板には町指定の天然記念物の石灰華とな!



<町指定天然記念物の石灰華の説明の看板>


どうも、湯船の中に石灰華の化け物があるらしい。
ははは、そうかい、じゃあその石灰華とやらを見てやろうではないか!!!

※石灰華とは、炭酸イオンとカルシウムイオンを含む水溶液が析出して(水溶液の温度の低下により溶けていられなくなった成分が出てくる、明礬や塩の結晶作りと同じね)、炭酸カルシウムが沈殿固化したもので、要は鍾乳洞の鍾乳石みたいなもんです。
鍾乳石も「石灰華」ですが、鍾乳洞でできたものには鍾乳石と特別に呼んでいるんです。
ここの石灰華は温泉成分の析出でできたものです。
そういや、同じような石灰華のバケモノが長野県の白骨温泉にもありました。あちらは国指定の天然記念物になってますねぇ。



<脱衣小屋と蚊帳の張られた湯船>


脱衣小屋で甚平を脱ぎして、いざ!



<湯船は蚊帳でがっちりガード>


どうも湯船に虫が入ってくるようで、洞窟風呂は蚊帳でがっちりガードされています。



<湯船の横に大きな石灰華、石灰華からお湯が吹き出している>


蚊帳を開けると、そこには大きな石灰華が!
そう、自噴したお湯の成分のカルシウム分が長いこと析出してできた石灰華なのです。
石灰華から流れ出た温泉の滝に打たれるという至極の贅沢を味わえるのです、この温泉は!



<湯船の奥の方から石灰華滝を眺める>


う〜ん、ごくらく、ごくらく・・・



<脱衣小屋前から旅館の建屋を眺める>


脱衣小屋の前から旅館の建屋方面を見てみると、いやぁ、結構遠いよね。
でもまあ、ここまで歩いて入りに来る価値のある温泉ではあります。

洞窟風呂から戻り、夕ご飯は白海老づくしの御前。
最近の富山はこの白海老で町おこしをしているようで、よく白海老を見かけますねぇ・・・

そして夕食後に旅館のロビーで八尾の「おわら風の盆」の実演があるというので、みんなで見に行きました(そういや2年前も同じやつを見に行ったよなぁ)



<旅館ロビーでの「おわら風の盆」の実演>

おわら風の盆
http://www.yatsuo.net/kazenobon/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%82%8F%E3%82%89%E9%A2%A8%E3%81%AE%E7%9B%86


こうして富山の晩は更けていきましたとさ、おしまい。


つづく

トロッコ列車1 <家族旅行2013夏 その4>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130906

ヒスイ海岸

前回のつづきです。

<前回の日記>
富山への道<家族旅行2013夏 その1>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130820


富山県東部の地図>

北陸道を西進し、新潟県から富山県に入ってすぐの朝日インターチェンジで高速道路から出ました。この時点で、時刻はまだ午前10時前。
お昼までにここに着けばいいと思っていたので、好成績です。
さっそく、朝日町内のヒスイ海岸(宮崎海岸)に向かうことにしました。
目的は、「子供たちの水遊び」と「鉱物採集」ですwww

国道8号から行くと、踏切を越えて、海岸に向かいます。
ちょうど踏切でひっかかり、北陸本線の普通電車が目の前を通過してゆきました。



<踏切で北陸本線を横断、奧には日本海が・・・>



<ちょうど北陸本線の普通電車が目の前を通過>


踏切をわたると、すぐにヒスイ海岸(宮崎海岸)です。
駐車料金(1日500円)を払って、海水浴場の駐車場にクルマを駐めました。



<ヒスイ海岸(宮崎海岸)に到着>


このヒスイ海岸(宮崎海岸)は、新潟県糸魚川市のすぐ隣町、富山県朝日町にある海水浴場で、円レキがいっぱい転がる、砂浜というよりレキ浜という感じの海岸です。
で、糸魚川市のとなりであるためにそのレキに翡翠などがあるんだそうな。
糸魚川市のヒスイ峡のある青海川の河口から、親不知を挟んですぐの場所なので、青海川由来のヒスイが流れ着くのでしょうか?親不知は山がせまる砂浜がないような海岸線なので、親不知を通過して、この宮崎海岸までレキが来るのかもしれません。

ヒスイ海岸(宮崎海岸)
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~hisui/
http://www.japanjade-center.jp/jadehunter.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E3%83%BB%E5%A2%83%E6%B5%B7%E5%B2%B8

まあ、この海岸は、海に行きたがっていた娘たちの欲求と、鉱物採集がしたいオイラの欲求の両方を充足できるまさに夢の海岸なのです。

とはいえ、本式の海水浴の道具はもってこなかったので(実はボクだけ水着の用意をしていたが)、せいぜい膝までつかる程度です。



<娘(長女)が恐る恐る海に入る>


幼稚園年長の長女は海に直行ですが・・・


<なぜか次女は海よりもお菓子が先>


なぜか、次女(3歳)は海よりもおやつです。
どんだけ食いしん坊なんだ!この娘は・・・



<浜辺に陣取る一家>


一応、波打ち際に陣取りましたが、平日のせいか、ひとはまばらですねぇ
2年前にも同じところに来てるのですが、このときもまばらでした。
まあ地方の海水浴場なんてこんなもんでしょうか・・・



<慣れてきた長女が波打ち際で遊ぶ>



<うちの奥さまも子供を連れて波打ち際をウロウロ>


波打ち際で水遊びをしつつ、結局、みんな石(ヒスイ)を探しています。
まあ娘たちは単に丸くてキレイな石を探しているようです。
地質的に面白い場所なので、ヒスイに限らず、色とりどりのいろんなレキを拾えるのです。
それも、潮流が強いのか、ほとんどがまん丸い円レキ。
ヒスイは硬いので、円レキになりにくく、それも判別のポイントだとか・・・



<ヒスイ海岸(宮崎海岸)より新潟県親不知方面を見る>


新潟県側の海岸線を見ると、ホント、親不知って海岸線までずっと山がせまってるんだな、って思いますねぇ。高さも結構あるし・・・
海抜ゼロメートルからいきなり1000m越えの山になっちゃうんだから、ホント、すごい場所です。



<長女は綺麗な石探しに夢中>



<お気に入りの石を見つけたらしい>


長女はキャピキャピで波打ち際できれいな石を拾うためにいったりきたりしています。
将来は鉱物採集家になるのだろうか???

そのうち、ウチの奥さまが、「しんちゃん、これ、ひすいじゃない?」と言って石を見せました。
それがこれ↓



<ウチの奥さまが見つけた翡翠っぽい石(断定できず)>


石をかなり拾いましたが、これが一番ヒスイの疑いのある石です。
全体的に灰色がかっているのですが、所々、あざやかな緑の部分があります。
硬さも充分で、たぶんキツネ石ではない・・・
でもツヤがちょっと違うような気もするんですよねぇ
ヒスイはもうちょっと油ギッシュな樹脂光沢っぽいような気もする・・・
ハンマーでも当ててみるかな・・・
まだ割るかどうか迷っていますが・・・

一通り、ハマ遊びを楽しんで、オナカも空いてきたので、1時すぎに撤収しました。



<クルマの中で長女が漁師のオッサンスタイル>


さて昼メシでも食らうべ、つうことで、周辺を車でウロウロしていると、そこかしこの食堂で「たら汁」ののぼりやら看板やらが見受けられます。
え?鱈汁?
鱈って冬の魚でないの?って疑問に思いつつも、他に選択肢もないので、タラ汁を食べることにしました。
で、宮崎海岸からほど近いドライブインにチェックイン!

金森ドライブイン
http://tabelog.com/toyama/A1602/A160203/16004328/

出てきたタラ汁は味噌仕立てのタラのブツ切りの汁。
味は、う〜んまずくはないけど、中途半端な感じの味・・・



<金森ドライブインでタラ汁を食べる>


後で調べたら朝日町の名物らしい・・・
え、これが名物とは・・・

越中のタラ汁
http://www.ecchu-ryouri.jp/story/tarajiru/

ごはん食べおわり、3時ちょっと前だが、今日は早起きしたのでこのまま旅館に行こうということになり、旅館へ向かいました。
今日の宿は小川温泉元湯

小川温泉元湯
http://www.ogawaonsen.co.jp/

宮崎海岸から30分もかかりません。
一行は一路、宿を目指しましたとさ。

つづく

小川温泉元湯 <家族旅行2013夏 その3>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130827

富山への道

いやぁ、久々に日記書きます。
ちょっと昨年末にゴタゴタがあったのと、
最近ツイッターばかりでブログ書かなくなったのと、両方げ原因ですかね、
半年ぶりです、はい・・・

半年ぶりのネタは、ウチの家族4人+オフクロと行った家族旅行です。
期間は、8月12日(月)〜14日(水)の2泊3日です。
今回は、以前訪れたことのある富山県東部と、長野県北西部にターゲットを絞りました。

お盆の渋滞も予想されたので、オフクロには前の日の晩にウチに来て前泊してもらい、早朝に出発しました。
4時半に起きて、もろもろ準備して自宅を出発したのは5時40分、まあまあかな・・・
まあ、お盆とはいえ、平日に日程を組んだので、バカみたいな渋滞には巻き込まれないと思うけど・・・

今回の行程は以下の地図の通り



<旅程地図>

自宅のあるさいたま市を出発して、下道をひたすら走り、1時間弱で関越道東松山インターに到着、6時台に高速にのれたので、かなりいい感じ。でも若干の混みは始まっている・・・
とはいえ、順調に飛ばし、気がつくと藤岡JCTから上信越道へ。
とにかく長野県まで行ってしまおうと、休みなしで上信越道をひた走ります。娘たちは後ろで寝てる・・・。
八風山トンネルを越え、長野県内最初のパーキングエリアである佐久平で休憩しようと、パーキングエリアに進入するも・・・混んでて駐車スペースが空いていない・・・
しかたがないので、そのままパーキングを通過しました。
そしてようやく東部湯の丸パーキングエリアで休憩。


<東部湯の丸パーキングエリアに到着>


このときまだ8時前です。いいぞ、いいぞ!
朝飯も食わずに出発したので、ここで朝飯を食べることに・・・
レストランで朝飯食ってウダウダしているうちに9時すぎちゃった・・・
まあいいや、9時の時点で長野県上田市近辺まで来てるので楽勝です。
今日は富山の宿にたどり着けばいいだけだし・・・

運転をウチの奥さま代わっていただいて、そのまま上信越道を北上します。
やがて更埴JCTを越え、野尻湖の横を通過して、新潟県上越市へ。
左手に妙高山が見えるはずだが、あいにく雲の中・・・

妙高山
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%99%E9%AB%98%E5%B1%B1

晴れているんだけど、ちょっと雲が多めね
そしてそのうち、日本海にどん詰まります。
ここが上越ジャンクション、ここから先は北陸道を西にひた走ります。

上越ジャンクション
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E8%B6%8A%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
http://www33.tok2.com/home/m35rx4/hokurikuexpwy19jyoetsuic.htm

ここからは海を右手に山を左手に見て走ります。
そしてクルマは新潟県の東の端の町、糸魚川市へ・・・

そう、糸魚川、いといがわ、いといがわ、ヒスイの町、ひすいのまち、ひすいのまち・・・
石人にとっては聖地のような場所ですねぇ
でも、今回は通過です・・・
2年前の夏休みはここで降りて、フォッサマグナミュージアムでヒスイとかいろいろ見てきました。
さすがに毎回は悪いので・・・

フォッサマグナミュージアム
http://www.city.itoigawa.lg.jp/dd.aspx?menuid=4586

そして、糸魚川は日本で初めてジオパーク認定された場所なので、地学クラスタにとって聖地!
http://www.city.itoigawa.lg.jp/dd.aspx?menuid=1031

とまあいろいろ書いてますけど、糸魚川を通過すると、
富山県新潟県の県境に位置する難所、親不知です。

の前に、青梅川の河口に位置する電気化学工業のプラント群の横を通過します。


糸魚川市青海川沿いにあるデンカの工場群>


デンカ青海工場
https://maps.google.com/maps?q=%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C%E7%B3%B8%E9%AD%9A%E5%B7%9D%E5%B8%82%E5%A4%A7%E5%AD%97%E9%9D%92%E6%B5%B72209&hl=ja&ie=UTF8&sll=35.556986,139.443268&sspn=0.007471,0.014291&hnear=%E6%97%A5%E6%9C%AC,+%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C%E7%B3%B8%E9%AD%9A%E5%B7%9D%E5%B8%82%E9%9D%92%E6%B5%B7%EF%BC%92%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%99&t=m&z=17

デンカ青海工場紹介ページ
http://www.denka.co.jp/rec/sp/front_02/fr2_01.html

とにかくデカいんだ、この工場。青海川の谷を完全に占領してやがる・・・
で、この、デンカの工場の脇を抜けて、青海川を遡ると、天然記念物のヒスイの産地があるのです。

青海川ヒスイ峡
http://www.geo-itoigawa.com/sight_food_inn/geosite/geosite4/index.html

↑ここには背丈よりも大きなヒスイの大塊がゴロゴロしてますが、天然記念物ですので、見るだけです。一度は行ってみたいなぁ・・・

青海川を越えると、いよいよ、親不知です。


<親不知周辺は山が日本海に落ち込んでいる>


親不知は北アルプスがそのまま日本海に落ち込んでいる場所で、ほとんど平地がないため、陸地のヘリを国道が走っています。
そしてその外側に高速道路が走っているのですが、陸地に作れないために、海岸線の上に橋脚を作って道を通しています。そしてさらにトンネルの連続(21本あるらしい)。

そして、この親不知を越えると、北陸道はいよいよ富山平野に突入です。
僕ら一行は、富山平野に入ってすぐの朝日インターチェンジで高速を降りました。

つづく

ヒスイ海岸 <家族旅行2013夏 その2>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20130822

空から日本を見てみよう(九州採集旅行番外編)その2

前回の続きです。


空から日本を見てみよう(九州採集旅行番外編)その1
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20121120


大阪を過ぎたところで、機体の反対側の窓に行ってみると・・・



たつの市周辺の地形>


兵庫県の山並みが・・・
このあたりは低い山が広がっていますねぇ・・・。
あとで調べてみると、ちょうど写真を撮った場所は「たつの市」上空のようです。
右上端の切れたちょっと先に生野銀山があるようです。もうちょっと早く写真を撮っていれば、生野銀山が画像に納められたのねぇ・・・、ざんねん。


反対側(進行方向左側)にもどると、眼下には瀬戸内海の島々が・・・



家島諸島


そして瀬戸大橋が見えてきました。
いわゆる児島坂出ルートね。



<児島坂出ルート>


岡山県の児島(現・倉敷市児島)と香川県坂出市を結ぶルートで、
瀬戸大橋線と呼ばれています。


本四連絡橋は、東から
 1)明石海峡鳴門海峡を通るルート(兵庫県徳島県を接続、淡路島を通る)
 2)児島坂出ルート(岡山県香川県を接続)
 3)尾道今治ルート(広島県愛媛県を接続、いわゆる「しまなみ海道」)
の3つがあります。


児島坂出ルートはその中で真ん中にあるもの・・・


本四連絡橋
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%B7%9E%E5%9B%9B%E5%9B%BD%E9%80%A3%E7%B5%A1%E6%A9%8B


奥の方に讃岐富士が見えますねぇ。
僕はこの香川県の讃岐富士と鹿児島県の開聞岳が大好きなのです。


讃岐富士
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%AF%E9%87%8E%E5%B1%B1


開聞岳
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%8B%E8%81%9E%E5%B2%B3


飛行機はさらに西を目指し、今度は先ほど述べた尾道今治ルートが見えてきました。



尾道今治ルート>


今治市と大島を結ぶ来島海峡大橋区間が写真に収まっています。
来島海峡大橋は3つの橋で構成されているようです(行ったことがないw)

来島海峡大橋
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%A5%E5%B3%B6%E6%B5%B7%E5%B3%A1%E5%A4%A7%E6%A9%8B

進行方向左側の窓からは、広島市と呉と江田島が見えました。



広島市と呉(鎮守府w)と江田島


呉と言えば、いわずとしれた軍港の町。呉の鎮守府があった場所ですね。
そしてその沖には、海軍兵学校があった江田島がありますw


鎮守府
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%89%E9%8E%AE%E5%AE%88%E5%BA%9C


江田島市
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E7%94%B0%E5%B3%B6%E5%B8%82


海軍兵学校
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E5%85%B5%E5%AD%A6%E6%A0%A1_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)


こんなこと言ってると右翼に間違われますがwww


四国方面をずっと眺めていると、明らかにおかしな光景にでくわしました。
盆地と思われる場所に雲(霧?)が溜まっていて、盆地の出口と思われる場所からその雲(霧?)がブワー!っと吹き出している・・・



<大洲盆地と肱川あらし>


ま、まさか、これがかの有名な肱川あらし???
地図で場所を調べると、確かに大洲盆地だ!
まさか肱川あらしを上空から見られるとは・・・



肱川あらし>



<大洲盆地周辺の地図>


肱川あらし
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%B1%E5%B7%9D%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%97
http://www.city.ozu.ehime.jp/sightseeing/map/hizikawaarashi.html


肱川あらしは個人的に興味ある気象現象なので、いずれこのネタで一本ブログを書きませう。


<関連ブログ>
肱川あらし
 ***近日公開***


大洲を過ぎれば、九州はもうすぐです。
なが〜い佐田岬半島が見えてきました。
佐田岬半島は日本で一番長い半島らしい。
ちょうど日本を代表する大断層、中央構造線の真上にある半島です。


佐田岬半島
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E7%94%B0%E5%B2%AC%E5%8D%8A%E5%B3%B6
http://www.sadamisaki.jp/index.php



佐田岬半島


佐田岬半島の先っぽは蟹の爪のようになっていて、その先の豊後水道を越えると、いよいよ九州です!



佐田岬


蟹の爪のところをよく見ていたら、爪の真ん中からフェリーの姿が・・・
ひょっとして九四フェリーかな?



<九四フェリー>


この九四フェリーってやつは、国道なんですよ。国道の海上区間にあたります。
国道197号ってのがあって、この197号は起点が高知で終点が大分なんです。
四国と九州は陸路でつながっていませんから当然、海の区間はフェリーでわたる。
この197号線の海区間が九四フェリーというわけです。



<豊後水道周辺の地図>


国道197号線
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%81%93197%E5%8F%B7


国道九四フェリー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%81%93%E4%B9%9D%E5%9B%9B%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC


http://www.koku94.jp/


豊後水道を越えると佐賀関半島が見えてきました。



<佐賀関と豊後水道>


そして、右の窓からは大分空港が・・・



<大分空港と国東半島>


窓から外を眺めていると、
キャビンアテンダント(CA)さんが「何か見えますか?」と話しかけてきました。
で、僕が「大分空港が見えますよ」って答えると、
CAさんは裏のブースに消えて、ほどなく


「お客様、進行方向右手に大分空港が見えています」


と機内アナウンスしました。


CAさんがそそくさと戻ってきて、
「10年前から知っているような口ぶりで思わずアナウンスしてしまいました」
と、ニコリwww
その後、いろいろ聞かれたので、国東半島、杵築市、城下ガレイで有名な日出町はあそこ、
とひとしきり説明。
「お詳しいですね。」と言われたので、
「父が単身赴任していましたので・・・」と答えました。


などと、CAさんと話をしているうちに、あっという間に阿蘇が見えてきた。
そろそろ着陸態勢のようです。
CAさんもあわてて職務に戻ります。



阿蘇の山々>


熊本空港は阿蘇の外輪山のすぐ外側にあります。
阿蘇山を回り込むようにして、着陸しました。



<熊本空港に着いた>


熊本空港は実に3年ぶり・・・
親父の弔い旅行以来の訪問です。


<関連ブログ>
「巡礼の旅<九州・熊本〜大分> 1」 (2010/2/8)
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20100208



<乗ってきた飛行機>


そして九州の地に降り立ちました。
さあ、いよいよ採集です!!


<終>

空から日本を見てみよう(九州採集旅行番外編)その1

このまえの週末、金・土・日で九州に鉱物採集に行って来ました。
その道すがら、行きの航空機で写真をバシバシ撮りまくったので、アップすることにしました。


行きの航空機の中で84枚も写真を撮ってしまったわいw
だって天気が良かったんだもん!
それに航空機に乗るのは3年ぶりぐらいだし・・・


乗ったフライトは、8時5分羽田発熊本行き JAL1803便。
金曜日のせいか空いていて、僕が座った航空機後部は5列ぐらいほぼ人が乗ってませんでした。ですので、フライト中は右側左側を自由に言ったり来たりできました。


では、ワシと空から日本を眺めてみようぞ!
くもじいじゃ!!!


まず羽田を飛び立ち、東京湾へ。



東京湾上空よりディズニーランドと筑波山



東京湾上空より房総半島方面>



富津岬と房総半島>


房総半島の海岸線がしっかりと見えます。僕の好きな館山方面まで見えるなぁ
房総半島はホントとんがってる。



三浦半島上空、鎌倉、江ノ島も見える>


磯子から横須賀にかけては埋立地特有の幾何学的な海岸線。



相模湾


鎌倉から小田原までの海岸線はずっと砂浜ですね。江ノ島だけがちょこんと出ている。



<房総半島、三浦半島江ノ島


振り返ると、房総半島、三浦半島江ノ島のシルエットがキレイ!



<箱根と伊豆半島


飛行機は丹沢上空へ。箱根カルデラのデカイのがどーんと!芦ノ湖は箱根カルデラの火口湖です。そして伊豆半島
伊豆半島は昔は島で、その伊豆島(仮称)が本州にぶつかって半島になったんですよ。


そして富士山が・・・
ドーン!と



<富士山>



<富士山>


ちょうど2500m付近まで雪被ってますねぇ



伊豆大島伊豆半島、富士山>


振り返ると、伊豆大島伊豆半島、富士山が・・・
そして進行方向の右側には・・・・ジャジャーン!!



南アルプスの山々>


↓注釈つけるとこんな感じ・・・



南アルプスの山々、荒川三岳、塩見、仙丈、白根三山>


南アルプスの主要な山々のオンパレード、3000m峰だらけです!雪被ってます。


荒川三岳<左から荒川前岳(3068m)、荒川中岳(3083m)、悪沢岳(3141m)>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%92%E5%B7%9D%E5%B2%B3
※荒川三岳のうちの東側の東岳悪沢岳)は日本第六位(3141m)の標高です。


塩見岳(3047m)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E8%A6%8B%E5%B2%B3


白根三山<北岳(3192m、日本第2位)、間ノ岳(3189m、日本第4位)、農鳥岳(3026m)>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%B3%B0%E4%B8%89%E5%B1%B1
白峰三山ともいいます。


仙丈ヶ岳(3033m)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%99%E4%B8%88%E3%83%B6%E5%B2%B3



中央アルプス北アルプス


南アルプスを過ぎると、中央アルプス北アルプスが見えてきました。
御嶽山も見えます。御嶽山も3000m越えの高山です。


中央アルプス木曽山脈
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9B%BD%E5%B1%B1%E8%84%88
木曽山脈の最高峰は木曽駒ヶ岳(2956m)で、3000mに僅かに及びません。


北アルプス飛騨山脈
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E9%A8%A8%E5%B1%B1%E8%84%88
※言わずと知れた日本の屋根です。最高峰は奧穂高岳(3190m,日本第3位)です。


御嶽山(3067m) 活火山で独立峰
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E5%B6%BD%E5%B1%B1_(%E9%95%B7%E9%87%8E%E7%9C%8C)


この御嶽山は長い間活動しておらず死火山だといわれていましたが、1979年に噴火しました。噴火当時、僕は松本に住んでいて(小学二年生でした)、車のフロントガラスに灰が積もってビックリしたことを今でも克明に覚えています。



御嶽山北アルプス



<白山>


白山(2702m)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%B1%B1


日本の屋根を越えると、名古屋のある濃尾平野です。



濃尾平野揖斐川長良川関ヶ原も見える>


進行方向左の窓からは伊勢湾が・・・



<伊勢湾の渥美半島知多半島


そして飛行機は大阪を通過・・・。いよいよ西日本ですか



<大阪湾と淡路島>


長くなったのでここで切ります。
後半につづく・・・


空から日本を見てみよう(九州採集旅行番外編)その2