ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

秩父鉱山六助探索行_2011秋 その1

毎度おなじみの六助探索ですが、今年も実は一度も登っていませんでした。
自称六助オタのボクですので、まあ少なくとも年1回ぐらいは登っておかんと・・・
ということで、シーズンオフギリギリの11月26日に六助に行ってきました。


前回登ったときのブログ
秩父鉱山六助探索行_20101011<1>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20101022
秩父鉱山六助探索行_20101011<2>
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20101023


去年は10月11日に登ってるんだなぁ・・・
去年の日記にも1年ぶりと書いてあるわい。最近はめっきり登らなくなったなぁ
まあ、産地としてはオワコンなんで、仕方がないわいな・・・


今回は、石友の岩藏てるてる氏(もちろん芸名w)が同行しました。


岩藏てるてる氏のブログ
「planetscope」
http://iwatteru.blog47.fc2.com/
2011/12/3日記「秩父鉱山六助沢での採集」
http://iwatteru.blog47.fc2.com/blog-entry-156.html


彼は20歳の大学生で、しかも某国立大地惑系という期待の男ですwww。実際、鉱物採集歴もかなりのもんだし、目がいい(視力がいいと言う意味ではないよ)んで、かなわない部分もありますw。


彼はもちろん六助は初めて。
ボクは何度登ったかわからんくらいなので、惰性的な探索行です。
まあ、同志会の1月例会のバザーに出展できるバスタム石がとれりゃいいかな、的な感じで出かけました。


今回もアプローチは山腹の鉱山道をつたっていきます。


<山道上で見つけた動物?の骨>


登りはじめてすぐ山道上に骨が何個も転がっていました。
まさか人間ではないよねぇw。熊にでも食われた鹿かなんかだろうか?



<山道>


もうすでに通い慣れた山道を伝って、六助鉱床を目指します。



<山道を歩く同行者てるてる氏>


山道の上にはたっぷりと落ち葉が積もっていて、まるで新雪の山をラッセルしているかのよう・・・



<第1の橋>



<第1の橋を渡るてるてる氏>


第1関門の木橋(1)を越え・・・



<第2の橋を渡るてるてる氏>


第2の関門の木橋(2)を渡り・・・


※第2の木橋は強度的に不安があったが、今回渡ってみて、あと5年ぐらいはいけるのではという感触をうけた。試しに橋の上で揺らしてみたけど案外丈夫にできているようです。



<冬の日だまりの山道>


そして、心地よい冬の日だまりの山道へ・・・
ちょっとしたハイキング気分ですwww



<落ち葉のラッセル>


でも吹きだまりは落ち葉のラッセル(膝ぐらいまで落ち葉があって、足元が見えずちょっと怖い)。



<来た道を振り返る>


さすがに冬至が近いだけあって、お昼に近づいてもなかなか谷のほうまで日が差しませんね。やっぱり、あんまり秋が深くなって(ほとんど冬だが・・・)からの山奥の探索はちとつらいものがありますわな・・・。



<沢を下るてるてる氏>



<沢の様子>


ある程度奥地まできたので、山腹道より沢に下ります。
バスタムの産地は沢沿いにあるので・・・。


ぼくには慣れた道なのでさっさと下りてきてしまったが、てるてる氏はじっくり石を見ながら下りているのか、なかなか下りてきません。
しばらくすると、何かを持って下りてきました。


手の中には・・・、な、なんとギランギランの輝安鉱(アンチモニーの硫化鉱物)の塊が・・・
おい、ちょっとあんた〜、どこでそれを見つけたのよ〜、って、
なんでも降りてくる途中で拾ったそうだが、いい目しとるわい。
この沢では方鉛鉱ぐらいしか拾ったことがなかったので、たいしたものはないと高をくくってさっさと降りてしまったわけだが、いっぱい食わされたってわけだ・・・
いやぁ、慣れってだめだねぇ・・・
反省・・・


彼の採集した輝安鉱は彼のブログに載ってます。
ここ↓
http://iwatteru.blog47.fc2.com/blog-entry-156.html


↑8枚目以降の写真ね、すっかりやられました・・・
2匹目のドジョウを狙い、リベンジと行きたいところだが、もうすぐ奥秩父は冬だからなぁ・・・


気を取り直して、バスタムの産地へ



<バスタム石>


バスタム石
http://www.weblio.jp/content/%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0%E7%9F%B3


※バスタム石(bustamite) CaMn2+(Si2O6) は、珪灰石(wollastonite、CaSiO3)グループの一種で、珪灰石のCa(カルシウム)が一部Mn(マンガン)に置き換わったもの


珪灰石
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%AA%E7%81%B0%E7%9F%B3


ここのバスタム石は国内最高の品質だと思っています。
で、わりと量もある・・・
まあ、今回の探索でここ以上に高品質のバスタムがあるところも見いだしたが、それは秘密www


昼ご飯を食べ、ひとしきりの採集の後、さらに奥を目指します。
そして、六助沢右俣の奥の坑口へ・・・。
この坑口はニッチツさんの地図に載っていない坑口で一昨年発見したもの・・・



<坑口をみるてるてる氏>



<坑内の水は干上がっていた>


まえに見たときは坑内は水がたんまりたまっていたが、今回見たら干上がっていました。
時期的なものなんでしょうかねぇ。


この坑口のある沢の合流点から、向かって左側の沢が赤さびていて、以前から気になっていました。なんかあるんじゃないかと・・・。
今回はその疑問を解消すべく、この赤さび沢を遡行してみることにしました。



<分岐点より左の沢を攻める>



<沢をつめるてるてる氏>


この沢が、案外登るの大変で、3メートルぐらい滑落しながら、詰めていきます。



<つららが・・・(ある意味、氷も鉱物だわなw)>


登り切ったところに、つららが・・・
もう冬ですな。



<沢の水の湧出場所>


唐突に沢が終わりました。
ある一カ所から水が湧出しています。
この下に坑口でもあるのかな?土かぶりが凄そうで、さすがに掘り返すこともできません。
あの赤さびた沢の原因は、坑道からの排出水にあるのかもしれません。
大きなズリがあることを期待したが、残念・・・


長くなったので、ここでいったん切ります。


つづく

秩父鉱山六助探索行_2011秋 その2
http://d.hatena.ne.jp/damascus/20111218