ロバのコラム

『ロバのティールーム 』 https://www.robanotearoom.com のコラムです。

mixiコミュ採集会@高取鉱山

前回の日記でもちょっと触れましたが、
1月9日(土)にmixiのコミュの仲間たちとの採集会がありました。
「後で書きます」と予告しておきながら、全然書いておりませんでした。
今更ですが報告をアップしませう。

この採集会は、mixi内のコミュニティである「鉱物採集会(関東版)」で企画された採集会です。

鉱物採集会(関東版)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2397821
(↑注:mixiにやってないとはいれません。)

ぼくは今まで単独行ばかりで(何回かは同伴者がいる場合もあったが)、採集会の参加は初めての経験。前の日記でも書いたが、鉱物同志会の会員ではあったけど、採集会には一度も参加したことなかったんだよねん。あっちは平均年齢が高くてなんだか馴染めない気がしたんで…。
一方でこの鉱物コミュの採集会の人たちは20代〜40代が中心で、比較的若い年齢層で構成されています。ですので、ぼくと同年代の方たちなんでわりと入って行きやすいですね。

さて、まずは集合場所の友部駅へ向かいます。
さいたまに住んでいるボクは、高取鉱山に向かうとき、
いつもは浦和IC〜外環〜三郷JCT常磐道〜水戸北ICってルートか、
さいたま〜一般道〜谷和原IC〜常磐道〜水戸北ICってルートの、
いずれかを使っていたんですが、今回は高速道路料金1000円ってのもあって、
岩槻IC〜東北道北関東道〜友部ICってルートを使ってみました。
こっちのルートはかなり遠回りなんだが(ドラナビで調べたら30キロくらい違う!)、ほとんど高速なので今回のように集合時間が決まっているときには時間が読めるというメリットがあります。ほとんど渋滞なしで家を出て、途中の休憩も含めて2時間強で友部駅に到着しました。


<写真> 常磐線友部駅(しょぼそうな駅だが、特急も停まるらしい)


友部駅に9時集合でしたが8時40分の時点でほぼ参加者の全員が到着していました。この採集会の参加者は13名!すごいねぇ〜、mixiの力は!!(当初は17名の予定だったらしい)
それにしても石オタってのは案外棲息しいるんだなぁ。そっちにビックリ。
しかも女性が4名もいる!!むかしは石掘りは男だけのムサい趣味だったんだが、時代が変わったということか!!
参加者のレベル的には、初心者で採集初めての方から毎週のように山に入っているベテランさんまで様々。また、地元茨城在住の方から遠くは東京の西の方(三多摩)のほうから入らしている方もいて、あ、神奈川の人もいたな!、まあ様々。つうか遠いとこから来た方、ホントごくろうさまです。


<写真> 駅に集合した皆々様


友部駅の階段降りたとこで、上の写真のように輪になってみなさま一通り自己紹介。
そして、電車で来られた方々は、車で来られた方々の車にそれぞれテキトーに分乗し、友部駅より現地に向かいます。去年、同様の採集会を高取鉱山でやったときは、笠間からの農道「ビーフライン」が凍結のために通行止めとなっていて散々な目にあったようなので、今回は県道52号〜県道51号を通るルートを選びました。
ボクの車に同乗したのは、ぽぽんたさん(注:ハンドルネームです)でした。ぽぽんたさんは、食品関係の会社で分析業務をしているらしく化学系の方のようです。車中、乳等省令とかREACHとか化審法とか化学系の技術屋しか知らんようなマニアックな話で盛り上がりました。ぽぽんたさんは、鉱物採集は2回目とのことでした。
途中1度、コンビニに立ち寄り、現地への西からのアプローチの起点となる仏国寺へ到着しました。
そして仏国寺からは徒歩で高取鉱山の錫高野ズリへ向かいます。


<写真> 山道に取り付く採集隊一行


<写真> 途中、仏国寺の石塔群の前で


山道を登り切ると、車が転回できるほどの広場があり、そこからは車が通れる程度の林道となり、錫高野へとダラダラと下っています。林道は砂利道になっていますが、その砂利がどうも錫高野の鉱山ズリを使っているらしく、道路上に石英やらがいっぱい散らばっています。この林道の砂利に目をこらし採集しつつ、大ズリを目指します。
途中で、隊は二手に分かれました。
第一隊は、そのまま林道を採集しながら下る部隊、
第二隊は、途中から高取山頂露頭を経由してから大ズリを目指す部隊です。
高取山頂には、トパズが採れる(採れた)露頭があり、第二隊はそこでトパズの獲得を標榜する者どもです。ヒカリモノにうつつ抜かす強欲者どもの一団です!(あはは、ウソウソ)
第一隊はぼくを含む5名、案内役のTheoph氏を含む他8名は第二隊となりました。女性4名は全て第二隊のほうに…。やっぱり女子は宝石好きかぁ〜!?
硬派はやっぱり金属鉱物!!ってわけでもないが、第一隊の連中は大ズリに向かう林道上の礫に注意を向けながら、林道を下ってゆきます。そのうちみんなしゃがんみながら後ずさりしながら林道を下るという滑稽な姿で…。なんだかカンボジアで地雷を探している自衛隊員みたいでした。
ようやく大ズリのところまで到達し、大ズリで採集を開始。この大ズリは、不毛のズリなんていう呼称もあって、もう取り尽くされて何もないといわれています。でも探せば鉄重石や錫石はもちろん、砒酸塩鉱物もあるらしいから、まんざらでもないです。

そのうち第二隊が戻ってきました。高取山頂の露頭のトパズはもうすでに取り尽くされているようで、みんなオケラだったようです。そりゃそうだ、1年半ほど前にぼくも高取山頂露頭に行ったが、2時間やって成果は5mm程度のトパズ数個って感じだったし…。30分や1時間じゃちょっと難しいね。

みんなが戻ってきたところで、ちょうど12時過ぎとなったので、大ズリの下の縦坑跡の横で車座になりお昼となりました。


<写真> 大スリの下はこんな感じ。右の鉄条網で囲ってあるところが縦坑跡。


食事の後、不発だった高取露頭組のリベンジのため、他のトパズポイント(場所はヒミツ)へ向かう。今度は全員で行こうっつうことになり、13人の隊列は進みます。


<写真> トパズポイントへ向かう一団


ほどなくトパズポイントにつき、みんな血眼になって(大袈裟か…)トパズを探します。


<写真> トパズを探す隊員たち


さっきまで「硬派は金属鉱物だ!!」って行ってたオイラもしっかりと腰を下ろしてトパズ探しまくり!だって〜、みんな一生懸命探しているから、オラもモードに入ってしまったノだぁ〜。それに高取には何度か来ているんで、ここでトパズを一つも見つけられなかったら、やっぱりカッコつかないっしょ!といっても、ここまでたいした成果もなかったから、すでにカッコもくそもないんだが…。
1時間ばかりやって、なんとか3〜4つのトパズ(いずれも母岩つき、分離晶は見つからなかったな)をみつけ、一応のメンツは保たれたか…。

この後、隊は採石場跡に向かう。この採石場跡は蛍石が採れる。それと燐灰石もでるらしい。ぼくは初めての訪問。場所はある程度わかっていたが、蛍石ってのにあまりピンとこなかったので、後回しにしていたのだ。
今回の参加者は蛍石好きが多いみたいで、みんな座って蛍石を探し始めた。


<写真> 採石場跡で蛍石を探す隊員たち


ここで、Motty氏、Theoph氏ら玄人集団が砒酸塩である洋紅石がでたポイントを探しに行くというので、ぼくもその集団に加わった。砒酸塩組はぼくを含む総勢5名。他の8名を採石場に残し、砒酸塩ポイントを探索する。
ほどなく、とある雑誌論文に記載のポイントと思われるズリを発見。スリを詰めると、ズリの上に坑口も発見。ただこのズリには、石英質の石が少ない。鉱物採集は、基本的に石英を狙って割っていくので(特に鉱山ズリの場合はそう、もちろん例外もある)、石英質の石がないと割る石がない。石英質の石を割ってその中に晶洞が出来ていると、そこに結晶があるって感じが一番理想型なんだが石英がホントに少ない。仕方がないから砂岩質の石も割っていく。たまに砂岩と他の石(グライセンとか)との境界面になんか鉱物がついていることがあるので、それをねらってみる。
暗くなってきてよく見えないのと、疲れてきたのとであまり成果があがらないので、切り上げて採石場跡にもどった。
採石場跡では、それぞれみなさん、蛍石はゲットできたようで…。
ぼくは時間がなくて結局蛍石はとれなかったな。まあいいや、来月にでも補講に行こう。

とまあ、そろそろ4時半すぎにもなって、暗くなってきたので、下山しようということになる。基点となる仏国寺までは20分程度はかかるので、林道をあるいているうちに真っ暗に…。
そのうち怪談話が始まり、やれ一人減ってるんじゃないかとか、逆に座敷童がついてきてひとりふえてるだの、歩いているうちに採石場にもどるだの、ヤマンバに喰われるだの、置いてけぼりみたいに「その石おいてけ〜」って声が聞こえるだの、くだらないことを話しながら歩いているうちに仏国寺についた。

仏国寺からは行きのようにそれぞれ車に分乗し、水戸方面へ。前回の高取採集会の時と同様、茨城大学前のココスにてお食事&反省会となりました。
なんやかんやで2時間ほど、8時過ぎまで盛り上がったあと、それぞれ帰途につきましたとさ。おしまい。

まあ、こんな感じかな。
成果の方もそのうち載せるかな…
といってもたいした成果はないんだよなぁ〜
まあいいや、ケジメなんで成果もそのうちアップします。


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